2018年2月20日火曜日

簡易作業台の作成

これまで木工の作業は、ブラック・アンド・デッカーの工作台に90x60cmのベニア板を置いてあれこれこなしていたが、いかにせん狭いし、ベニア板を広くすれば不安定になってしまう。

そこで、簡単にできそうな作業台をWebで漁って作ってみた。材料はコンパネ3枚だけ。作り方は「簡単な作業台の作り方」で引けばわんさと出てくる。一番簡単そうなのは、俗に「ペケ台」と呼ぶ作業台だ。コンパネを適当に2枚に分けてX(ペケ)に組むからだろう。コンパネ2枚でペケを2つ作って、その上に残りのコンパネを載せればできあがり。

車がないから、のこのこ一輪車を押して近くのHCへ。HCの車も借りられるが、日頃運転しないので、あちこちで事故を起こしている老人の仲間入りはしたくない。店内で顔見知りのバイトのお兄さんをつかまえて、欲しいコンパネを指定して商品を一輪車に載せてもらった。いざロープで固定して押そうとしたが、よろよろして真っ直ぐ進まない。おかしいなあと車輪を見るとタイヤがぺちゃんこになっていた。コンパネ3枚の重みに耐えかねてパンクだ。このてのタイヤはチューブを交換するというオプションはない。一輪車ごと新品に交換。代金は一輪が798円也。レジでタイヤを買い足して、おなじお兄さんに交換してもらったが、そうとうな素材を使った品物がこんな値段でいいのかと、買っておきながら消費社会の仕組みに疑問を感じた。

 
一輪車でコンパネを買い出し              新品のタイヤ 798円也


 ペケを作る

 
半ペケ                         ペケ、ペケ

上に置く板は、少し色を付けて表が塗装面となっているコンパネを使った。


できちゃった 広いぞ!


けっこうな安定感があって使い心地は良い ふっふっふ


脚を外して畳めば場所は取らない

早く思いつけばよかった…………

2018年2月14日水曜日

Warre-Heaf式屋根と巣枠(上桟)式巣箱

上桟式巣箱にはWarre-Heaf式屋根を載せる。2セット組んだので板を焼いた。


上桟とスターター 設置まえにスターターには蜜蝋を塗布


キルトの枠 底に麻布を張り中身にも麻布を充填する


上桟式巣箱2セット


奥は蓋 巣箱の上にキルトを置き、屋根を被せる

はーるよこい!

2018年2月13日火曜日

ニホンミツバチの巣枠(上桟)式巣箱を作る

そろそろ春の分封が気になる時期になった。和バチを重箱式で飼うならあまりすることもないが、巣枠式の巣箱で飼ってみたいという思いが強い。巣枠というとセイヨウミツバチのラングストロース式巣箱で使われている四角い巣枠が頭に浮かぶが、ここで言う巣枠はラ式のような閉じた枠の形状ではなく、上桟だけを指している。巣箱の天井に上桟だけを並べて、あとはハチの造営能力に任せる。その意味ではトップバー式(TBH Top Bar Hive)、あるいは上桟式と言うべきかもしれない。

和バチの場合、洋バチのラ式のように巣箱の標準がない。和バチのハチ飼いはそれぞれに思いつく一長一短を挙げて、さまざまな形状やサイズの巣箱を作っている。当方としては、上桟の形状についてはそれなりに和バチの生態に配慮して結論を出してあるが、机上の空論であって経験による裏付けがない。それに、この結論を出したときは、京都ニホンミツバチ週末養蜂の会の重箱式巣箱の内寸220x220mm(高さ150mm、板厚35mm)を想定していたが、いまや、実際にハチが住んでいるのはかしまミツバチプロジェクト(KHP)から預かっている巣箱であり、これはだいたい内寸250x250mm(高さ150mm、板厚24mm)となっている。

重箱式の採蜜方法なら京都の巣箱はそれなりの合理性があるのだが、巣枠式にすると構造的なオーバヘッドが加わるので、いさかか狭いかなと思う。それに初心者の気負いで板厚を35mmとしたものの、この先のことを思えばいささか重荷でもある。

そこで、巣箱自体は上桟式も重箱式も同じ内寸250x250として共用できるようにして、上桟を幅24mm、スペーサー5mmで作ることにした。つまり、上桟の長軸を29mm間隔で配置することになる。内寸250mmだと上桟8本で18mmほど空きが出る。実際に運用すればハチたちが蜜蝋を付着させるので18mm程度の余裕はあったほうがいいかもしれない。板厚もKHPと同じ24mmとする。これには大きな意味があって、近所のHCで一番手軽に入手できる野地板(12mm厚)を2枚重ねれば24mmになるからだ。巣箱が足りなくなったら必要なだけすぐにでも作成できる。

上桟はそのままならただの板切れだが、ハチが巣作りをしやすいように工夫が凝らされる。その仕組みをスターターと呼ぶ。スターターについてもいろいろが考え方があり、上桟の下面中央に一筋の蜜蝋を盛ればいいとするものや、同じく中央に細い板をはめ込んで蜜蝋を塗っておくとか、あるいは上桟の底に三角柱を貼り付けるものなどがある。どの方法でもハチは巣を作るとおもうが、最後の三角柱がもっともきれいに巣を作るのではないかという感じがする。工作は手間だが、今回は三角柱を試みる。

12mm厚の野地板から三角柱を切り出すために、板を45°に傾けて置ける治具を作った。これで野地板を一度カットして、それを前後反転させてもう一度カットすると三角柱ができる。ただし、治具の設置と板の送りを注意深くしないと三角柱のサイズが揃わない。

 
45°に板を置く治具                  切り出した三角柱


三角柱のスターターを付けた上桟 接着はボンドガンを使用

 巣箱は12mm厚の野地板を2枚貼り合わせ24mm厚にする。高さは野地板の幅180mmママにした。貼り合わせると実際には24mmより厚くなる。内寸にこだわると重箱に積み上げるとき外面がずれて扱いにくいので、外寸を300x300mmにそろえて板厚のばらつきで吸収する。


内側の野地板を上桟の厚み+αカットしておくと上桟を掛ける顎ができる


KHPサイズの上桟式巣箱(後にhs巣箱と命名) すべてが野地板からできている

はたしてこハチたちはの巣箱へ入って巣を作ってくれるだろうか。