2018年10月24日水曜日

カキノキ群の内検

カキノキ群の内検を2日に分けて実行した。一度に内検してしまうと、ハチを騒がせすぎるような気がするのだ。

2018年10月20日 久々の秋晴れ

まず、2段目から。

はじめて短い見台を巣箱の上に置いて使用した。巣門側から2枚を取出して上桟掛けに移して巣内にスペースを作り、残りの巣脾を見台に置いて観察する。見台を直接巣箱と上桟の上に置いて使ったが、ハチの安全のためには、麻布を上桟の上に敷き、それから見台を置くべきだった。

手前の2枚上桟を取りだしてスペースを作り、残りの上桟は手前へずらしながら見台へ移す。

 
1枚目を上桟掛けへ                 2枚目も上桟掛けへ

1枚目は小さな巣脾があるだけ。全体に形の乱れた巣脾が多い。ハチの密度は2~5枚目に集中している。飼育巣房は散見する程度。

 
3枚目 以下は見台                 裏
   
 
4枚目                       裏

 
5枚目                       裏

 
6枚目                       裏 

 
7枚目                       裏

 
8枚目                       裏

2段目は、わずかに飼育房があるがほとんと貯ミツ房だ。有蓋の貯ミツ房がほとんどないのでミツ量も十分な状態とはいえない。

2018年10月21日 日曜日 今日も秋晴れ                     

1段目の内検。

昨日の2段目では巣脾を取出してもハチたちは落ち着いていて動揺しなかったが、1段目を開けたときのハチたちの反応は敏感で動きが激しい。騒ぎだすまでは至らなかったが、ハチたちがこの段が育児のコアであることを認識しているからだろうか。

1枚目はほとんどミツ房。半数ほどが有蓋となっている。

 
1枚目                       裏

2枚目以降は上部は有蓋のミツ房、下部は有蓋飼育房。中間には幼虫が見られる健全な巣脾の状態。6枚目から先は巣脾の形に乱れが見られる。

 
2枚目 ここまで上桟掛け               裏

 
3枚目 ここから見台                 裏

 
4枚目                       裏

 
5枚目                       裏

 
6枚目                       裏

あと7~8枚目はまた貯ミツ房のみとなる。

 
7枚目                       裏

 
8枚目                       裏

カキノキ群の1段目は総じて健康そうだが、2段目の貯ミツ状態は十分とはいえない。セイタカアワダチソウの花期が過ぎたら少し給餌しよう。

ちょいと気がかりなのは2段目が貯ミツのみということだ。重箱式で上部が貯ミツ用になるのには意味がある。下部に飼育房があってハチたちの活動で常時38℃程度に保たれていれば、その暖気は上に上がって貯ミツ部を温める。しかし、カキノキ群のように貯ミツ部が下にあると、ハチたちは冬期1段目に集まって蜂球を作り、ハチのいなくなった2段目は冷え切ってしまう。あまり冷えるとハチたちは食料とする貯ミツを取りに行けなくなる恐れがある。1、2段を入れ替えるという荒業をやればやったで、スムシが跋扈するかもしれず、悩ましい。

2018年10月11日木曜日

ヤマザクラ群の構成変更

昨日、カキノキ群とヤマザクラ群の内検をした。

カキノキ群はミツは少ないながらも充実している様子で、これからセイタカアワダチソウの流ミツが始まるから、それに期待することにしよう。

 
カキノキ群の巣脾

カキノキ群は安泰だったが、ヤマザクラ群は人の介入が必要なようだ。

1段目を開けてみると、前回9/6に真新しかった盛上げ巣は古びてしまい成長していない。前回は多数のハチが巣脾を囲んでいたが、ハチの姿も少ない。1段目は放棄されてしまった様子。

 
ヤマザクラ群 1段目内検中              1段目にハチが少ない

巣門段の扉を開けてみると、ハチが鈴なりになっている。

 
蜂球が垂下がっている                 上桟にぎっしりハチが

巣門段の上桟はハチでいっぱいになっているが巣を作る気配はない。ヤマザクラ群は1段目の営巣を放棄する一方、巣門段へ巣脾を伸ばす意志がないのだ。巣門段+3段の構成で、営巣は2、3段目のみに集中し、上へも下へも巣を伸ばす気配がない。2、3段は重箱式になっていて巣脾が連続しているが、その上も下も上桟で区切られている。原因は不明だが、おそらく、この上下の上桟がハチたちには鬱陶しいのではないか。中途半端な上桟を取っ払い、自然な重箱式にするのがよかろう。

そのために、現在の最上段の巣箱を3段目にローテして、不要な上桟を取っ払う。

  1. 現在の1段目を外して2、3段目を1、2段目にする。
  2. 現在の2段目の上桟にできた盛上げ巣を除去する。
  3. 旧1段目は上桟を外して落下防止棧を付け、現3段目の下に継箱する。

これで現2段目を最上段とする素直な3段+巣門段構成の重箱式に切り替わり、新3段目はハチたちの自由な空間として利用できるようにになる。

 
2段目の上桟から巣脾を除去             貯ミツはまったくない

 
いったん蓋を閉めておく

 
上桟を外し落下防止棧を設置

巣箱リフトでり上げ

 
巣門段の上桟を撤去

 
改造した旧1段目を巣門段の上に置く

 
ヤマザクラ群の新しい構成

ハチたちにとってみれば大騒動である。ちょっと心配で巣の中を撮ってみた。

 
2段目の底まで見事な蜂球を形成していた

写真をみて一安心。見事な蜂球ができていた。チたちは、これでのびのびと営巣に励むことができるだろう。越冬に備えて十分な蓄えをしてほしい。

2018年10月9日火曜日

冬用の巣底へ

6月末から巣箱は夏用の網底になっていた。週末ごとにやってきた台風の猛襲も過ぎて、暑さのぶり返しも長続きはしないだろう。冬用の巣底に切り替えることにした。切り替えるというより、夏用の網巣底の下に、冬用の引出式巣底を追加するだけである。

夏用巣底では、巣内の温度が上がりすぎないように巣底全面を網として、外気が自由に出入りできるようにした。それは同時に、ハチたちの活動が生み出すゴミをそのまま地面へ落とし、巣内を清浄に保つ働きをもしていた。冬用巣底は保温のために外気を遮断するのでゴミが巣底に溜まってしまう。そこで、巣底を引出式にしてゴミの掃除をしやすいように工夫した。

 
冬用の引出式巣底                  掃除しやすいように下敷きを置く

作業の手順はどの巣箱も同じだ。

カキノキ群

 
巣箱リフトで巣門段から上を引き上げる

 
いったん敷板から網底を外す

 
冬用巣底を置く

 
網底を冬用巣底の上に戻す

 
作業終わり

 
掃除のときには引き出す

 
冬用巣底は吹き抜けになっている

引出部分を吹き抜けにしたのは理由がある。これまで強度や防寒を考えて裏側は閉じた構造にしていたが、そうすると掃除しにくい奥に巣ゴミが溜まってしまう。夏に向けて巣底を外したとき、そのゴミがスムシの巣窟になっていたのだ。吹き抜けにすれば引出の出し入れのときにいやでも隙間のゴミは外に押し出されてしまう。