2017年6月21日水曜日

新しい道を拓く

今シーズンの分封時期はただ旧女王に去られただけで空しく終わりそうだが、分封群捕獲用に設置した待ち箱で気になることがあった。その場所が蜂場への直線の通路の行き止まりにあり、角度によって一般道から直接見えてしまうことだ。いまはまだ向かいのお宅の畑のおかげで、作物の陰になって直視はできないが、収穫が終わればそうはいかない。

残念なことだがこの辺りでも巣箱の盗難被害にはことかかない。待ち箱を設置したおかげで元の巣箱までなくなったとなっては踏んだり蹴ったり。

そこで外部からは見えないような通路を拓くことを思い立った。


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夏の終わりには旧道はアズマネザサに覆われて跡形もなくなり、待ち箱の姿も見えなくなることを願おう。


2017年6月18日日曜日

はじめて巣の中を見る

現在4段構成の巣箱の中は、実際に巣が作られているのは1、2段目だけ。3、4段目は空で、4段目には観察用の扉が付いている。

 
巣が作られているのは1、2段だけ。3段、4段目は空

巣内を観察するときは屋根を外して一番上から上桟越しに1段目の巣板を見るか、一番下(4段目)の観察扉を開けてカメラで撮った映像を見るしかない。3段目にまだ巣は作られていないから、カメラに写っているのは上桟とそこに集まっているハチたちである。要するに1、2段目の内部は営巣以来いまだ見たことがないのだ。

 
屋根を外して1段目を見るか            扉を開けて3段目を撮影するか

ところで3段目以上の上桟は以前に設置したもので、自分なりに考えて結論に達した上桟の幅22mm、スペーサー6mmの条件に合っていない。1、2段目は巣が作られているので変えようがないが、3段目は空だから巣箱を最適の条件のものに差し替えることができる。

そこで3段目を差し替えるついでに、段間の隙間もテープではなく袴に変更することにした。

巣箱差し替えの手順としては、1、2段目を屋根ごといったん脇に置いた仮置き台に移してから、3段目を新しいものと差し替える。このとき、仮置き台に扉つきのものを用意して2段目を下から撮影しよういう魂胆。

 
仮置き台を用意                  屋根ごと2段、2段を台の上へ

屋根ごと1、2段目を抱きかかえて、仮置き台にそっと置く(写真上右)。貯蜜があるからけっこうな重さがある。ハチたちが飛び出してくるかと思ったが静かなものだ。剥き出しになった旧3段目は巣門の前に降ろす(写真下)。

 
旧3段目                     巣門前に置く

旧3段を巣門前に降ろしてもハチたちは騒がない。いずれ巣門から巣内へ戻るだろう。

 
はじめて見る2段目の内部

ハチたちが作った巣の全容を見るのはこれがはじめて。ハチの数が多いのか少ないのか判断基準がないのだが、まあまあというところか。嬉しかったのは巣箱の側面と平行に7列の巣板が整然と作られていたこと。

四角い巣箱でフラットな天井の場合、ハチに自由に巣作りをさせると、四角の対角線向きに巣板が並ぶのが普通だ。写真のような巣板の並びは、設置した上桟に合わせてハチが巣作りをしてくれたということ。上桟だけで、垂直方向の半枠もない。上桟による方向付けだけで、このように巣作りをしてくれることが確認できたことになる。(ただし、2段目はまだ上桟幅22mm、スペーサー6mmより広い巣板間隔である)。

 
差し替える新しい3段目              差し替え後の3段目内部

さぞかし騒動になるかと恐れていたが、新旧3段目巣箱の差し替えはあっけないほど簡単にすんだ。同じ造りの仮置き台を用意したためか、1、2段目を屋根ごと仮置き台へ移してもあわてて飛び出すハチはいなかった。新3段目に交換し、その上へ戻すときもなにごとも起きなかった。

 
新しい3段目と袴に替わった巣箱

これで3段目に新しい充実した巣が作られれば、最上段の採蜜ができるのだが、はたして…………

2017年6月17日土曜日

コゲラの来訪

先日、コゲラが庭に遊びに来た。つついているのはサルスベリ。




2017年6月13日火曜日

交通標識を飾るノイバラ

乗り継ぎの時間がたっぷりあったので知らない町をぷらぷら歩いていたら、面白い道路標識を見つけた。ノイバラが標識の縁を飾っている。

 
標識に花飾?

裏に回るとノイバラの茂みができている。

 
ノイバラだ

 

警察がわざわざこんなことをするわけがない。ノイバラが伸びて表側へ被さってしまえば標識が機能しなくなる。

 

標識の裏に植木鉢が掛けてあるのかと思ったがなにもない。標識の支柱づたいに下を見て想像した。偶然に支柱の底にノイバラが入り込み、それが延々と支柱の中空を伝って上端から伸び出したのだ。

これ以上繁茂すれば視認性の妨げになると、ばっさり伐られてもしかたないが、そこはなんとか警察の粋な計らいを期待したい。

2017年6月11日日曜日

巣箱の袴

ニホンミツバチの巣箱は、ただ四角い枠を積み重ねただけのものだ。素人の工作だから、上下の箱と箱の間に隙間ができることがある。和バチはわずかの隙間でも気にするらしい。セイヨウミツバチのようにプロポリスを集めないので、隙間を塞ぐ手立てが和バチにはないのだ。隙間を塞ぐためにこれまでガムテープを使ってきた。

 
和ハチの安住のため、重ねた巣箱の段間の隙間はガムテープで密封

しかし、どうもテープは見てくれがよくないし、一度剥がすと再利用ができない。以前から、ここを取り外しできる袴(木枠)にしようと考えていた。

普通はロの字型に木を組んで枠を作るが、試しにL字型の枠を2つ組み合わせてゴムで留めようと思う。ゴムは浜風の古いチューブを輪切りにしたものを使う。

 
L字型の枠を2つ組み合わせてゴムで留める

 
左側の巣箱のテープを袴に交換してみた

 
袴を装着したところ

L字袴は、思ったよりピッタリと巣箱の隙間を覆った。ロ型の袴にしてしまうと袴の位置決めに留め木を巣箱の側面に付ける必要があるが、ゴム止めなら袴の位置は自由に調整できる。未熟な細工のロ型の袴よりも、L字型をゴムで合わせたほうが密着度も高いかもしれない。最下段の黒いテープは、ここが扉だから。待ち箱でなければこのテープも外すことができる。

まあ実際に採蜜や巣枠の点検などの作業をしてみないと分からないけどね。

アサクラザンショウの佃煮

サンショウについては以前書いたこんな記事がある。その後も実生で1本増えたので、いま庭には5本のサンショウがある。この時点(2015-06-08)でアサクラザンショウは3年目とあるので、挿し木が成功して今年は5年目になる。もはや樹高は3m近い。

 
挿し木も5年でここまで育った 木が多くてわかるかな

このアサクラザンショウについに実が生ったのだ。ちかごろひさびさに嬉しい出来事だった。

 
アサクラザンショウの実

 
埼玉弁ではこれちんべえ

まだ数は少ないが実を摘み取ってサンショウの佃煮を作ってみた。

 
サンショウの佃煮???

まだ木が若く実が未熟なのか、佃煮の調理法が悪かったのか、緑の外皮から茶色の実が飛び出してしまった。味、香り、辛味はこんなものだろうとおもうが、食感がいまいち。とはいえ我が家で初めて採れたアサクラザンショウによる、正真正銘、佃煮は佃煮である。