2018年4月25日水曜日

オスバチと偵察バチ

昨日(2018/04/24)、はじめて飼育中の巣箱の巣門にオスバチを、また待ち箱の巣門に偵察ばちを見た。


中央にオスバチ2匹 真っ黒な寸胴とギョロ目が特徴

オスバチの巣蓋の落下を初認したのは17日。オスの羽化から飛行開始までは5日ほどと言われている。17日に羽化したとすれば、巣門には22日くらいから姿を現していたのかもしれない。

この日は、同時に、4か所の待ち箱にも偵察バチが訪れた。


待ち箱#2


待ち箱#3

待ち箱#3は、その台としてセイヨウミツバチの巣箱を使っている。この台代わりのラ式巣箱は一昨年に分蜂群の入居をはじめて経験した待ち箱でもある。


待ち箱#3の台代わりに置いたセイヨウミツバチの巣箱 ここにも偵察バチが


#3の洋バチの巣箱の巣門付近に落ちていた蝋鱗

偵察バチは巣を作りたくてうずうすしていたのだろうか。洋バチの巣箱の下に蝋鱗が複数落ちていた。

洋バチの巣箱も数えれば、5つの待ち箱に偵察ばちの来訪があったことになる。期待は高まるばかりだが、今日はハチも飛べない本降りだ。しばし、我慢…………

2018年4月23日月曜日

巣作りの進捗

3月末日、巣門を入れ替えて、ついでに増段した。その日以降の巣作りの進捗を調べてみた。井桁に組まれた落下防止棒は各段の下端に位置するので巣作り進捗の目安となる。


3月31日 3段目に巣箱を追加した直後の巣内 巣脾が2段めの落下防止棒まで伸びていた


4月8日 2段目の落下防止棒が蜂球に包まれている


4月17日 3段目で巣作りが進む

4月23日 3段目の落下防止棒に蜂球が達した

増段してから3週間ほどで巣作りが1段(15cm)ほど進んだことになる。あと1週間前後で巣脾はさらに成長し、現女王が半数ほどのハチたちとともに分封する。そうなれば、巣脾の末端が露になるはずだ。

ともすれば女王に率いられて分封すると書きたくなるが、実態はそうではないらしい。まず大勢の働きバチたちが湧き出すように巣門から表へ出て、巣の周辺を乱舞し、そのあとから急き立てられるように女王が出巣するという。はて、そんな情景が実見できるかどうか。

2018年4月19日木曜日

キエビネ

キエビネがほぼ満開になった。









思い起こせば、2010年に庭の隅に自生しているのに気づいたときは2株しかなかった。それも最初はスイセンかと思い、つぎにランだと気づいて、ろくに調べもせずにキンランと思い込んでいたが、ブログのコメントでキエビネの雑種だろうと指摘を受けたのだった。それが今年は数えると11株になった。8年ほどを経て、こちらは歳を取るいっぽうだが、植物はこんなに元気に増えてくれた。喜ばしい。

2018年4月17日火曜日

分封への目安/オスバチの巣蓋

今朝、はじめてオスバチの巣蓋が巣底に落ちているのを見つけた。つまり、この春に女王が産卵したオスのハチの卵が孵化したことを示している。数日後にはギョロ目で真っ黒な図体のオスバチの姿が見られることだろう。


上から見た黄色い富士山のようなものがオスの巣蓋

黄色の細かい破片は、古い巣をハチが齧って落としたもの。そのあとのスペースに新しい巣が作られる。また、半透明の破片は、造巣のときハチが落下した蜜蝋片だ。ハチは腹部の節と節の継目から蜜蝋を鱗のように分泌する。それを口にくわえて巣を作るとき、うっかり取り落とすことがあるらしい。ハチもけっこうそそっかしい。


近所のハチ仲間の飼育群ではもう分封が起きて、無事に捕獲できたという。オスバチの孵化が始まるとおよそ10日以降に分封が始まる。当方の群はいささか奥手である。

ついでに巣内を撮影してみた。


巣板を丸く囲んだハチたち こうして育児領域を35℃ほどに維持している

2018年4月12日木曜日

ハチたちは無事な模様/野草

昨日はちょっと心配したが、巣門の様子を見る限り、出入りは活発で花粉を持ち帰るハチがひっきりなしにいる。


活発に出入りするハチたち

巣底の死骸もさして増えてはいない。なんとか薬害は凌げたようだ。

昨日、ハチ場の近くで見つけた野草を2つ。


 フデリンドウ


 キランソウ(ジゴクノカマノフタ)

2018年4月11日水曜日

ハチたちに被害、薬害か

朝の挨拶に巣箱を訪ねると、巣門のところでもがいているハチがいる。様子がおかしい。そういえば、昨日も巣門から落ちて飛べずに走り去っていったハチがいた。

いやな気分に襲われて巣底の引出しを開けた。成虫の新しい死骸が20匹ほど落ちている。なかにはまだ生きているものもいる。巣底に死骸があるのは珍しくないが、数が多すぎる。


 成虫の死骸

正面の扉を開いてみた。

 網床の上にも死骸が

巣内を撮影してみたが、これといった異常はみられない。

 巣内に異常はない

死骸を拾って観察してみた。


 ほとんどが舌を出して死んでいる

多くのハチが舌を出して死んでいる。ということは、餓死か薬害死である。この時期、花蜜の不足は考えにくいから、おそらくこのハチたちの蜜源で農薬が散布されたのだろう。

長くは続かないと思うが、見守るしかない。

2018年4月9日月曜日

ハチの鎖

巣箱の背後のコナラに若葉が芽吹いてきた。夏の間はこの樹冠が巣箱を日陰にかくまってくれる。


コナラの芽吹き

去年、ハチの鎖を報告したことがあった。あのときと同じ群で、あのときほど盛大ではないが、今日、観察のため扉を開けて見るとハチの鎖ができていた。



 ハチの鎖


ハチたちが何の目的で鎖を作るか、2つ説がある。

巣作りのため中空にハチの鎖を垂らし、その鎖につかまったハチが自分の胴体から蜜蝋を分泌し巣房を形成するという説。もっともらしいのだが、そのためにこんなに長い鎖を作る必要があるのか。先端の巣房につかまれば、その次の新しい房が作れるのではないか。

巣門から巣板までの通路だという説。たしかに巣箱の内側を歩いて登るよりは、この鎖を伝えば直接巣の中心部に到達できる。しかし、末端が巣底まで達していない鎖では、暗い巣の中で巣門から鎖の先端へどうやって飛ぶのか。巣門から入る光で見えるのか? 巣底まで届いている鎖でも、この動画蜜蜂Q&Aより)などを見ると通路として使っているだけとは思えない。

わたしの経験では、上桟から短いハチの鎖ができているのを連日観察したが、その場所にはは何もできていなかったことがある。たぶん、どちらの働きもあるのだろうが、それだけではなさそうだ。

2018年4月7日土曜日

待ち箱#5を設置

今日は、家の前のヤブのヤマザクラの下に待ち箱#5を設置してみた。

 
表のヤブのヤマザクラの下

待ち箱#5

ここで分封群を捕獲したことはない。はたしてどうなるか。


2018年4月5日木曜日

ルアーを設置

分封群を誘引するルアー(人工キンリョウヘン)を設置した。我が家の群の分封はまだ先になりそうだが、他所からの飛来を待ち受けるためだ。

待ち箱#2、#3に設置した。


 待ち箱#2、#3に設置したルアー


 待ち箱#2のルアー


 待ち箱#3のルアー

屋根を付けたのは太陽の直射や通風によって誘引成分がむだに失われるのを避けるためだ。本群の分封がまぢかになったら#3は外して#1に付ける算段である。


ヤブのヤマザクラ満開の動画

今年も、表のヤブに自生したヤマザクラが満開になった。2014年にショベルカーで根こそぎにされたヤマザクラだ。それをなんとか人力で引き起こし、自立するまで付けておいた支索も去年外した。今年はいままでに比べて花の数が多く、こころなしか大輪になったような気がする。

昨日から今日あたりが満開のようだ。



いまこの木が倒されたら、もうこれを引き起こす自信はない。