2018年4月9日月曜日

ハチの鎖

巣箱の背後のコナラに若葉が芽吹いてきた。夏の間はこの樹冠が巣箱を日陰にかくまってくれる。


コナラの芽吹き

去年、ハチの鎖を報告したことがあった。あのときと同じ群で、あのときほど盛大ではないが、今日、観察のため扉を開けて見るとハチの鎖ができていた。



 ハチの鎖


ハチたちが何の目的で鎖を作るか、2つ説がある。

巣作りのため中空にハチの鎖を垂らし、その鎖につかまったハチが自分の胴体から蜜蝋を分泌し巣房を形成するという説。もっともらしいのだが、そのためにこんなに長い鎖を作る必要があるのか。先端の巣房につかまれば、その次の新しい房が作れるのではないか。

巣門から巣板までの通路だという説。たしかに巣箱の内側を歩いて登るよりは、この鎖を伝えば直接巣の中心部に到達できる。しかし、末端が巣底まで達していない鎖では、暗い巣の中で巣門から鎖の先端へどうやって飛ぶのか。巣門から入る光で見えるのか? 巣底まで届いている鎖でも、この動画蜜蜂Q&Aより)などを見ると通路として使っているだけとは思えない。

わたしの経験では、上桟から短いハチの鎖ができているのを連日観察したが、その場所にはは何もできていなかったことがある。たぶん、どちらの働きもあるのだろうが、それだけではなさそうだ。

0 件のコメント: