2019年4月30日火曜日

3つの分封

半月ほど入院して、つい数日前に帰宅した。入院中も何度か分封らしき活動があったことは報告を受けていたので、弱群だってコナラ群を除いて、カキノキ群とヤマザクラ群はすでに複数回の自然分封が起きていたはずである。

しかし、こちらの退院を待っていたかのように分封が立て続けに起きた。その経過報告である。

28日 帰宅後、翌日の内検

午後、ひさびさに各群の様子を撮影してみた。

コナラ群
 

 
巣門段まで下がってきた蜂球

巣門段まで蜂球が下がっている。越冬を案じるほどの弱群だったから、おそらくこの群だけはまだ分封していない。冬の間ははるか上の方に見えた頼りなげな蜂球はすでに巣門段にまで達しており、巣底にはオスバチの巣蓋が多数落ちていた。初分封は間近だろう。

カキノキ群
 

すでに分封は済んでいるはずで、このまま新女王のもと安定成長に入ってくれるとよいが。

ヤマザクラ群
 


上段の扉より

もっとも強群だったヤマザクラ群はすでに複数回分封を繰り返したと思われる。やや蜂球が乱れているように見える。

ヤマザクラ群の分封

内検の時点で気付かなかったが、居間からぼんやり庭を眺めていると、ヤマザクラ群の奥の大きなヤマザクラの幹に蜂球が垂れ下がっていた。


奥のヤマザクラの幹に蜂球が


ヤマザクラ群の第?分封

おそらくさきほどの内検に先立って、午前中にすでに静かなる分封が起きていたのだろう。ヤマザクラ群の蜂球にやや乱れがあると見えたのは、分封まもなくだったからか。

いつ旅立つかと、その後も何度か確認したが、この蜂球は当日は解けることがなかった。風はそうとうあったが、このまま一晩を明かしたのだ。

29日 コナラ群の初分封

10時過ぎにコナラ群を見にゆくと、たぶん第1分封のさなかだった。あとで思い返すと、このときすでに分封の大半は終っていたようだ。巣門にへばりつくのは残留を決めたハチたちだったろう。

 
巣門の周囲にへばりつくハチたち              空を埋め尽くすハチたち


はるか5~6mの高い幹に垂下する蜂球

上空を見渡すと、コナラ群の背後のコナラより10mほど海よりに佇立するもう一本のコナラの高い幹に蜂球が形成されていた。脚立はおろかハシゴでも届く高さではない。

コナラ群の分封をしばらく見とどけて家へ戻ると、ヤマザクラ群の分蜂群は消滅していた。無事に居心地のよい新居へ移れたことを祈る。

第3の分封

じつはこのとき第3の分封が進行していた。こちらは旅立ちでなく、入居である。

今年は群を増やすことは諦めたので、いつもなら待箱を置く場所に、プロジェクトの仲間の待箱を置いてあった。コナラ群の分封が落ち着くころ、この待箱にいずこからか入居があったのだ。待箱の場所は、ちょうどいままさにコナラ群の蜂球が作られている別のコナラのほぼ直下に位置する。もしやあの分封がここへ入居かとしばらく観察したが、飛来するハチの方向は海辺寄りのいずこかを指していた。


PJの待箱 ルアーのキンリョウヘンが置かれている

退院して戻るやいなや、ヤマザクラ群の分封→コナラ群の分封→PJ待箱の入居と3つの分封イベントが続発したことになる。なかなか得難い経験をした。

2019年4月7日日曜日

分封騒ぎ

朝10時半ころ、自室から小用を足しにトイレに行った。小窓から外をみると多数の昆虫が飛んでいる。もしかして、これは? 居間へ急ぐと案の定、庭はおろかベランダのなかまでハチたちが飛び回っていた。


ヤマザクラ群


    おびただしい数とはこのことか

庭に出るとハチたちが所嫌わず体にぶつかってくる。しかし、これは危険を察知したときの警告の意味ではなさそうだ。ハチたちは分封というお祭り騒動に浮かれて、うろうろする人間を避けそこなって衝突しているに過ぎない。こちらも慌ててカメラだけ持って庭に出たので面布も帽子も着けていなかったが、頭や顔にぼこぼこぶつかるハチたちに刺されることはなかった。


離着台の下に大きなハチ球ができている

そのうち飛んでいるハチの数が減ってきた。しかし、去年のコナラ群の第3分封のように飛び回る分封群が方向性を持って飛び去るような動きはない。

    どんどん巣門から中へ ハチ球は縮小


周囲を見ると飛んでいるハチも少なくなった

森のコナラ群のほうまで見てみたが、静まり返っている。近くに分封群が集まっている場所はなかった。

昼食後、どのくらいハチの数が減ったか見てみた。

ハチは減っていない

大騒ぎをしたがハチの数があまり減っているようには思えない。働きバチたちがいざ分封しようと飛び出したものの、肝心の女王が追従しなかったのかもしれない。どうやら分封は見送られたようだ。

静まり返った夕方、ヤブの奥のヤマザクラはほぼ満開のようだ。

 
満開のヤマザクラの下で静まるヤマザクラ群

2019年4月3日水曜日

サクラはまだか

今年のソメイヨシノもヤマザクラも咲くのが遅い。

昨日、うちの前のヤブのなかに自生しているヤマザクラに白いものが見えたので、今日確認した。


老眼では開花は確認できない

昨日は午後曇天で光が弱く白く小さいものは見つけやすかったが、今日の午前中は好天で空が明るすぎてかえって見えない。

木の下まで近寄って、おぼろげにらしきものを目指してカメラで撮った。


レンズの威力! けっこう開花している 前の写真の左側の大きなヤマザクラのアップ

カメラのレンズの威力で、はっきり開花を確認できた。

キエビネの芽が大きくなった。


キエビネ

8株芽生えているようだ。


8株が芽生

ハチたちの様子も観察。いずれも順調のようだ。


コナラ群


カキノキ群


ヤマザクラ群 通気のためか穴が2つ

番外。我が家で越冬したアオマツムシ? 冬の間廊下や玄関などの天井を住処とし、今は洗面所の天井にいる。動くところは見たことがないが、知らない間に居場所を変えている。そろそろ外へ出してやるか。

我が家の天井で越冬したアオマツムシ?