2016年7月25日月曜日

ヤマユリとオオシマザクラの古木

プロジェクトの蜂場の近くに無住の広い屋敷があり、そこにヤマユリが自生している。花時には管理者に連絡すると拝見することができる。ちょうど見頃だというので、ハチ仲間とともに活動の合間に出かけてみた。

DSCN1655.png DSCN1661.png

 DSCN1659.png
モウソウダケの林

DSCN1662.png
鹿嶋の名木に選ばれているというオオシマザクラの古木

広大な屋敷林の草むらに点在するヤマユリを一巡できるように、草を刈って道がつけられていた。

DSCN1663.png 
群落に近づくとヤマユリの香りがただよってくる

DSCN1665.png DSCN1672.png

DSCN1674.png 

DSCN1678.png 

毎年この時期は、西蓮寺のやまゆり祭に出かけていたが、今年はこれで満足。


2016年7月24日日曜日

タヌキモの仲間

プロジェクトの蜂場にはハチの水飲み場が何カ所か設けてある。水場というと澄んだ水を湛えた水鉢などを連想するが、ミツバチはそうしたいかにも水場らしいところには興味を示さない。

彼女らは、水生植物の葉の合間にのぞく水面や、地面の窪みにジワッと浸みだした水溜まりのようなところを好む。

そうのような水場のひとつで珍しい花を見つけた。水面からまっすぐに細い緑の茎を伸ばし、その先端に鮮やかな黄色の小花を点けている。

タヌキモの仲間だ。

DSCN1654.png 
右側のホテイアオイの葉にハチが休んでいる

DSCN1653.png 

タヌキモは高山植物として尾瀬ヶ原などで何度か見たことがあるが、こんな身近でお目に掛かるのははじめて。あらためて調べてみると細かな分類がいろいろあり、たぶんオオバナイトタヌキモではないだろうか。オオバナイトタヌキモは世界的に分布しているが、国内には観賞用に持ち込まれ各地に自生しているという。

DSCN1642.png 

プロジェクトの仲間に由来を尋ねてみると、いちどアサザを持ち込んだことがあり、そのとき付着していたのではないかとのこと。また、ホテイアオイやウォーターコインなども同じ鉢に育っているので、そちらに付いてきた可能性もある。

DSCN1645.png 

DSCN1647.png 
オオバナイトタヌキモ?


2016年7月21日木曜日

今年も月下美人

今年の第一花は7月1日に1つだけ開花。

DSCN1312.png 
7月1日

ついで、昨日(7月20日)は3つ開花した。

薄赤い萼の隙間から白い花弁が見え出すと、2~3日後の夕方から開花する。葉を差せば簡単に増やせる。げんに、花好きの知人に葉を切って分けたところ、元気に育って花を咲かせているそうだ。

DSCN1598.png 
7月20日

DSCN1612.png 

DSCN1312.png 

DSCN1608.png 
 めずらしく萼が乱れている 虫はつかないので風にゆられてどこかに当たったか

水もろくにやったこともないのに毎年けなげに咲いてくれる。水遣りや肥料は与えないほうがよいとい説もあるが、わがやではほとんど放置してあるので、おのずと条件に合っている。

今年はもう1回くらい咲くかも知れない。

恒例により、今晩はさっと湯がいてカツブシなどを削りかけ、酢醤油でいただく。


2016年7月18日月曜日

タマムシ

庭で作業をしていたら、草むらからタマムシが飛び出した。

パタパタと不器用に飛んで塀の外の芋畑へ潜り込んだ。

見つけられるとは思わなかったが、珍しさにかられて芋畑まで急いだ。

およその見当で雑草をかき分けてみたのが、この動画。



この土曜日にはちみつプロジェクトの活動で、仲間のひとりがタマムシを見たといいい、造られたばかりの法隆寺の玉虫厨子はどれほど美しかったかと話題になった。

タマムシがあまりにも有名であり、いままで生きた実物を見たのかどうかさだかではない。しかし、このように自分の手で触れたのはたぶん初めてだろう。


2016年7月15日金曜日

「金之助」、多難

ナツメ金之助は多難だ。

幾度となく、近所の廃屋に生えていたナツメの枝を頂戴してきて、挿し木を試みていた。これがけっこう難しく、なかなか成功しなかった。

DVC00011_20160715101657d2d.jpg 
挿し木の試み

それがやっと成功し、やれ嬉しやと「金之助」と命名して見守っていた。

しかし、成長するにおよび葉の形がはっきりしてくると、これはナツメではないと気づいた。ナツメを挿し木した脇にビワがあり、その実が落ちて芽生えた幼木が金之助の実体だった。

ビワの幼木 ビワ2
ナツメの挿し木が成功?               しかしビワだった

もうそのころには廃屋も取り壊されてナツメの木も跡形もなく始末されてしまった。ついに去年の7月にナツメの苗を通販で購入して定植した。

DVC00069.jpg 

このナツメはすくすくと生長した。

落葉樹なので、冬には葉を落とす。今年の春先にはまた青い葉を一杯に茂らせてくれると思っていた。春の日射しが強まり、他の落葉樹がいっせいに芽吹きだしたというのに、金之助は細い幹にさむざむしく棘をいからせているだけだった。金之助の周囲の地面を踏みしめるとボコっと沈む。

モグラだ。

やつめの通路が根張りを崩して金之助を枯らしてしまった。もう手遅れとは思ったが、根の周囲を踏み固めてしっかり根が泥に馴染むようにしておいた。

5月になり諦めて金之助を始末するかと目をやると、ちいさな若葉が数枚ついていた。地固めが効いたのか金之助は復活したのだ。

ところが先日、雑草を刈りながら金之助に近づくと、幹が途中でポッキリ折れていた。

今度は昆虫だ。

ガの幼虫だろうか。まだ細い若木の幹を食い破ってしまったらしい。

DSCN1459.jpg DSCN1460.jpg
金之助、多難!!!                 虫食いの穴

それでも、折れた場所より下に確りした枝が2本残っていたので、なんとかなりそう。その上の折れてしまった幹は、一晩水あげをして4本ほどに分け、弱って虫食いだらけになっていた近くのネズミモチを整理して、そのあとに挿し木をした。

DSCN1483.jpg DSCN1497.jpg
折れたカ所で伐り、葉を梳かした           脇に挿し木

これまでの経験でナツメの挿し木の難しさはわかっているがせめて1本でも残ると、この庭もにぎやかになりそうなのだが…………


2016年7月14日木曜日

巣枠ハンガー/女王の産卵動画

大分前だったが、毎日チェックしているミツバチ研究者のサイトに巣枠ハンガーの自作記事があって興味がわいた。

手元にある材料だけで、さらに簡便な巣枠ハンガーを作ってみた。

DSCN1510.jpg DSCN1512.jpg
簡便巣枠ハンガー                  巣箱に掛けたところ

実際にハンガーを巣箱に掛けてみた。スペーサーの厚みを考えていなかったので、巣枠を受ける金具の長さが足りなかったが、まあなんとか掛けられた。これはあとで直そう。

DSCN1514.jpg 

こうしてみると落ち着いて観察ができる。ちょうど女王が産卵をしていたので、動画に撮ってみた。





2016年7月11日月曜日

Warre巣箱夏仕様 密閉式トレイ

7月8日の記事で、とりあえずWarre巣箱の夏仕様としたが、台座の上面を金網にして換気をよくし、その下にトレイを置いてゴミの掃除をしやすくする方式は欧米では普及していて、アメリカではSBB(Screened Bottom Board)、イギリスではOMF(Open
Mesh Floor)と呼んでいるようだ。

当方の作った原型は台座の上部に底板の付いた金網枠を差し込む方式だった。SBB、OMFでは金網は台座に固定され、トレイだけが抜き差しできるが、似たようなものだ。

DSCN1313_201607111423032f2.jpg DSCN1343_201607111401302c6.jpg
底板付きの金網枠                  これまでの台座

7月8日の記事では、この金網の底板をくり抜いて枠だけ残し、台座の下に別にトレイ付きの底板を置いた。

コピー - DSCN1437 DSCN1443_20160711140509344.jpg
あらたな底板とトレイ                金網の底板をくり抜いた 

木材はすべてあり合わせの野地板で作った。底板もトレイも野地板の貼り合わせで、底板の両側にも野地板で枠をつけてトレイを両側からガイドする。しかし、枠とトレイが同じ厚さだと、その上に巣箱を載せるとトレイの抜き差しがしにくい。そこで、底板の両側の枠を野地板2枚分の厚さにして巣底を支えることにした。つまり、トレイと巣底には野地板1枚分(12mm)の隙間ができる。通気は問題ないが、逆に強風時や吹き降りになるといささか心許ない。

そこで、密閉式のトレイも作っておくことにした。さらに金網の底板をそのままトレイに載せれば、バロア(ミツバチヘギイタダニ)のカウントも掃除も楽になる。

DSCN1471.jpg DSCN1469.jpg
左密閉式 右開放式             金網の底板をトレイに載せる

金網枠の底板に描いた線はバロアのカウントをしやすくするため、矢印はゴミが巣箱のどの位置に落ちたかを判断するため。

コピー - DSCN1467 コピー - DSCN1452
密閉式トレイ                    開放式トレイ

さあ、台風でも大雨でもやってらっしゃい!!!


2016年7月10日日曜日

ナショジオ・ドローン空撮コンテストの入賞作品

ドローン使っての撮影ってどうやるのか知らないけど、すごく面白い写真が撮れるんだ。

ドローン空撮コンテスト、圧巻の入賞写真9点 → Photo stories
Dronestagram.jpg 


2016年7月8日金曜日

セイヨウミツバチのWarre巣箱夏仕様

現在、セイヨウミツバチのWarre巣箱の台座上部は、金網と底板を組みにしたセットが引出になっていて、それを引きだして網を通って底板に落ちたバロア(ミツバチヘギイタダニ)をカウントしてゴミを掃除できるようにしてある。

この部分の底板を枠だけ残してくり抜き、台座の下に掃除用の引出を付ければ、ニホンミツバチの巣箱と同様、夏向きの換気のよい構造にできる。

やってみた。

DSCN1437.jpg DSCN1438.jpg
引出                        台座の下に引出を入れる

DSCN1439.jpg DSCN1440_20160708160820e0a.jpg
台座ごと巣箱を外し                 引出を置く

DSCN1453_20160708161517dea.jpg DSCN1443_20160708161624d7e.jpg
巣箱と台座を戻す                  底板をくり抜き網底にした

DSCN1449.jpg 
夏用換装終わり

引出部分はカメラ口を閉じても12mmほどの隙間ができ風が通る。真夏の昼間は快適そうだが、風の強いときなどは閉められるようにしたほうがいいかな。


2016年7月6日水曜日

巣枠の間隔を狭める

前の記事にあるように、セイヨウミツバチの巣枠の間隔を32mmにするためWarre巣箱の上桟(24mm)の隙間を8mmに変更し、枚数を1枚増やした。

DSCN1291_201607061144216b3.jpg DSCN1287.jpg
24mmの上桟を8mm間隔で配置          上桟のスターターも改良

上桟のスターターも以前のものは蜜蝋をぬたくっただけだったが、今回はDeavid Heafの処方に忠実に従ってトサカ状に5~6mm盛り上げた。

夜陰に乗じて巣箱を交換した。

DSCN1349.jpg DSCN1355.jpg
しぶしぶハチたちが引っ越し中

すでに大分前に。上に載せてあるラ式の8枚箱も三角コマを取り除いて、巣枠の間を狭めてある。こちらは32mm間隔の結論に到達する前だったので、まだ少し広すぎるのだが。

DSCN1248.jpg 
載せてあるラ式の巣枠も狭めた

ニホンミツバチについても半枠への変更にともなって、上桟24mmを5mm間隔に配置するよう変更し、枚数を1枚増やした。

DSCN1380.jpg 
ニホンミツバチの3段目