2017年6月18日日曜日

はじめて巣の中を見る

現在4段構成の巣箱の中は、実際に巣が作られているのは1、2段目だけ。3、4段目は空で、4段目には観察用の扉が付いている。

 
巣が作られているのは1、2段だけ。3段、4段目は空

巣内を観察するときは屋根を外して一番上から上桟越しに1段目の巣板を見るか、一番下(4段目)の観察扉を開けてカメラで撮った映像を見るしかない。3段目にまだ巣は作られていないから、カメラに写っているのは上桟とそこに集まっているハチたちである。要するに1、2段目の内部は営巣以来いまだ見たことがないのだ。

 
屋根を外して1段目を見るか            扉を開けて3段目を撮影するか

ところで3段目以上の上桟は以前に設置したもので、自分なりに考えて結論に達した上桟の幅22mm、スペーサー6mmの条件に合っていない。1、2段目は巣が作られているので変えようがないが、3段目は空だから巣箱を最適の条件のものに差し替えることができる。

そこで3段目を差し替えるついでに、段間の隙間もテープではなく袴に変更することにした。

巣箱差し替えの手順としては、1、2段目を屋根ごといったん脇に置いた仮置き台に移してから、3段目を新しいものと差し替える。このとき、仮置き台に扉つきのものを用意して2段目を下から撮影しよういう魂胆。

 
仮置き台を用意                  屋根ごと2段、2段を台の上へ

屋根ごと1、2段目を抱きかかえて、仮置き台にそっと置く(写真上右)。貯蜜があるからけっこうな重さがある。ハチたちが飛び出してくるかと思ったが静かなものだ。剥き出しになった旧3段目は巣門の前に降ろす(写真下)。

 
旧3段目                     巣門前に置く

旧3段を巣門前に降ろしてもハチたちは騒がない。いずれ巣門から巣内へ戻るだろう。

 
はじめて見る2段目の内部

ハチたちが作った巣の全容を見るのはこれがはじめて。ハチの数が多いのか少ないのか判断基準がないのだが、まあまあというところか。嬉しかったのは巣箱の側面と平行に7列の巣板が整然と作られていたこと。

四角い巣箱でフラットな天井の場合、ハチに自由に巣作りをさせると、四角の対角線向きに巣板が並ぶのが普通だ。写真のような巣板の並びは、設置した上桟に合わせてハチが巣作りをしてくれたということ。上桟だけで、垂直方向の半枠もない。上桟による方向付けだけで、このように巣作りをしてくれることが確認できたことになる。(ただし、2段目はまだ上桟幅22mm、スペーサー6mmより広い巣板間隔である)。

 
差し替える新しい3段目              差し替え後の3段目内部

さぞかし騒動になるかと恐れていたが、新旧3段目巣箱の差し替えはあっけないほど簡単にすんだ。同じ造りの仮置き台を用意したためか、1、2段目を屋根ごと仮置き台へ移してもあわてて飛び出すハチはいなかった。新3段目に交換し、その上へ戻すときもなにごとも起きなかった。

 
新しい3段目と袴に替わった巣箱

これで3段目に新しい充実した巣が作られれば、最上段の採蜜ができるのだが、はたして…………

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