カキノキ群の内検を2日に分けて実行した。一度に内検してしまうと、ハチを騒がせすぎるような気がするのだ。
2018年10月20日 久々の秋晴れ
まず、2段目から。
はじめて短い見台を巣箱の上に置いて使用した。巣門側から2枚を取出して上桟掛けに移して巣内にスペースを作り、残りの巣脾を見台に置いて観察する。見台を直接巣箱と上桟の上に置いて使ったが、ハチの安全のためには、麻布を上桟の上に敷き、それから見台を置くべきだった。
手前の2枚上桟を取りだしてスペースを作り、残りの上桟は手前へずらしながら見台へ移す。
1枚目を上桟掛けへ 2枚目も上桟掛けへ
1枚目は小さな巣脾があるだけ。全体に形の乱れた巣脾が多い。ハチの密度は2~5枚目に集中している。飼育巣房は散見する程度。
3枚目 以下は見台 裏
4枚目 裏
5枚目 裏
6枚目 裏
7枚目 裏
8枚目 裏
2段目は、わずかに飼育房があるがほとんと貯ミツ房だ。有蓋の貯ミツ房がほとんどないのでミツ量も十分な状態とはいえない。
2018年10月21日 日曜日 今日も秋晴れ
1段目の内検。
昨日の2段目では巣脾を取出してもハチたちは落ち着いていて動揺しなかったが、1段目を開けたときのハチたちの反応は敏感で動きが激しい。騒ぎだすまでは至らなかったが、ハチたちがこの段が育児のコアであることを認識しているからだろうか。
1枚目はほとんどミツ房。半数ほどが有蓋となっている。
1枚目 裏
2枚目以降は上部は有蓋のミツ房、下部は有蓋飼育房。中間には幼虫が見られる健全な巣脾の状態。6枚目から先は巣脾の形に乱れが見られる。
2枚目 ここまで上桟掛け 裏
3枚目 ここから見台 裏
4枚目 裏
5枚目 裏
6枚目 裏
あと7~8枚目はまた貯ミツ房のみとなる。
7枚目 裏
8枚目 裏
カキノキ群の1段目は総じて健康そうだが、2段目の貯ミツ状態は十分とはいえない。セイタカアワダチソウの花期が過ぎたら少し給餌しよう。
ちょいと気がかりなのは2段目が貯ミツのみということだ。重箱式で上部が貯ミツ用になるのには意味がある。下部に飼育房があってハチたちの活動で常時38℃程度に保たれていれば、その暖気は上に上がって貯ミツ部を温める。しかし、カキノキ群のように貯ミツ部が下にあると、ハチたちは冬期1段目に集まって蜂球を作り、ハチのいなくなった2段目は冷え切ってしまう。あまり冷えるとハチたちは食料とする貯ミツを取りに行けなくなる恐れがある。1、2段を入れ替えるという荒業をやればやったで、スムシが跋扈するかもしれず、悩ましい。