網底といっても網1枚で直接外気に曝すと、オオスズメバチは臭いを嗅ぎつけて台座の底へ潜り込んで網をガリガリ齧る。そうなるとハチたちは怯えてしまい、下手をすればそんな巣箱は捨てて逃去しかねない。そこで、ハチたちが直接触れる巣底段は樹脂網のトリカルネットとして、台座の板には巣箱の内寸に等しい開口部を設け金網を張る。二重ネットでハチを守るのだ。
カキノキ群は台座に巣門段を直接載せただけだから、台座を金網の開口部のあるものと交換し、その上に樹脂網の巣底段を置く。
左巣底段、右金網開口部付きの台座 台座と巣底段
巣底の工作をしていたら、そばの竹藪でオニヤンマが休んでいた。ミツバチにとっては天敵だが、そこは自然の摂理にまかせよう。
休憩中のオニヤンマ
ヤマザクラ群は、巣門段、網底段、引出段、金網開口部のある台座という構成になっているので、引出段をとりはずせば夏仕様になる。
上部を釣り上げる 網底段
引出段 金網開口部のある台座
引出段にハチの成虫の死骸がたくさん落ちていた。梅雨のあいだ雨で湿って膨張した引出が出せなかったのでしばらく掃除をしなかったせいだ。
巣箱を戻すときに、巣底段にハチがたくさんいたので、枠にヨモギを擦りつけた。ハチたちがヨモギの香りを嫌って枠に近づかなくなるのだ。
網底段を元へ戻す 左のヨモギを擦り付けるとハチがいなくなる
はいお騒がせ
どちらの巣箱も夏仕様にしたあとは、巣門の前で旋風行動をするハチがほとんどいなくなった。効果テキメンということか。
午前中はカキノキ群を、午後はヤマザクラ群を夏仕様にした。今日はそれだけで汗みずく。コナラ群は明日にしようか。