2018年6月24日日曜日

リンゴ群、一時転居

リンゴ群が順調なら、今週の後半に変成王台から女王が羽化・出房してくるはずだ。その後、3日ほどで交尾飛行に飛び立つ。

DCA(Drone Congregation Area)
ミツバチのオスは、巣内ではなんの働きもしないが(存在自体が巣内温度の保持に役立つという説もある)、午後の決まった時間帯になると巣箱から飛び出して、近くの空中の一定の場所に集まってくる。それをDCAと呼ぶ。ニホンミツバチの場合、DCAは大きな木の樹冠上空が多いらしい。未婚の女王も同じような刻限になるとDCA目指して飛行し、そこで交尾を遂げる。その場所が決まる仕組みには、近親婚(そのオスを産んだ親女王との交尾)を避ける工夫が含まれるだろうと思うが、まだよくわかっていない。女王の交尾は1度だけではなく1回の飛行で数匹のオスと交わる。哀れオスバチは交尾後、空中で即死する。交尾飛行も1日だけでなく数日繰り返されることがある。要は女王の貯精嚢に彼女が一生に使うに足る精子が留まるまで交尾は繰り返される。巣箱に残っているオスたちは交尾に失敗したダメオスばかりなのだ。

合同のとき、ハチ資源つき巣板を頂戴したN氏の意見では、この辺りはセイヨウミツバチを飼っている人が少ないから、交尾期間はプロジェクトのハチ場に移したほうがよいだろうとのこと。そこで、昨日、リンゴ群の一時転居とあいなった。当方には車がないから、巣箱は近所のプロジェクト仲間S氏が運んで設置してくれる。多謝である。

リンゴ群は小型の巣箱へ移した

以下の写真はS氏のブログ関東タンポポより拝借。

しばしさらば!  

プロジェクトのハチ場 奥に居候

変成王台で育った女王が羽化・出房し、このハチ場近くのDCAで交尾を済ませ、無事に帰巣してくれるか。女王は図体が大きい上に、生涯でこの期間しか飛行しない。飛ぶのが上手いわけがない。外界には鳥やトンボやクモにカマキリ、それにヒキガエルなど強力な捕食者が待ち構えている。

無事に我が家へ戻れよリンゴ群!!!

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