2019年3月31日日曜日

春だというのに

投稿は味噌の仕込み以来のご無沙汰になってしまった。いかんせん病には勝てない。体が動かないからハチの世話ができない。したがってブログも書くことがないの悪循環。

ハチたちの活動がまさに最盛期にさしかかっているこの時期に、手をこをこまねいているのは辛いものがある。今シーズンから移行を考えていた新しい上桟式の養蜂は、移行後の管理作業の手数の多さを考えると断念せざるを得なかった。

結局、今シーズンは上桟式は諦めてすべて重箱式へ切り替えることにした。

重箱式→上桟式の移行は手間がかかるが、上桟式→重箱式なら上桟を外して、十文字の落下防止桟を組み込んでやれば済む。

また、分蜂群の捕獲も断念する。飼養群を増やしても世話をしきれないだろう。

ある程度の継箱はするが、分封が起きても自然に任せて分封群は捕獲しない。分封群が去ったあとの母群が無事に存続すれば、現在のコナラ、カキノキ、ヤマザクラの3群は維持できる。

というわけで、これまでの経緯を記録しておこう。

3月2日 巣内

 
コナラ群                       カキノキ群

コナラ群は弱群ながらも無事に越冬しそうだ。カキノキ郡は3段目の上桟を巣底から撮ったもの。ハチたちは上桟を巣の底とみなして1~2段で営巣している。


ヤマザクラ群 もっとも活発

この間、病院のベットでもどかしい思いをしていた。

3月21日巣内

 
コナラ群                       カキノキ群

わずかな経験ながら、生まれて初めて捕獲した群も上桟に営巣したのは2段までで、3段目にはなにも作ることなく逃去してしまった。上桟式で育ててきたカキノキ群は、この時期に営巣の気配がないとなれば、もう3段目の上桟に巣を伸ばすことはない。重箱に差し替えて、2段目の巣板を伸ばしてやろう。


ヤマザクラ群 2日と同じ巣底より撮影

ヤマザクラ群は、3月2日と21日で同じ位置から撮影している。はじめは何が起きたのか分からなかったが、この間に一箱分巣が伸びたのである。2日に上段にこんもり見えた蜂球が、21日にはもう眼前にまで迫っていた。

この頃には、新しい上桟式は諦めてすべての巣を重箱式に切り替える決断をせざるを得なかった。

3月28日 継箱の実行

コナラ群


コナラ群は小粒ながら順調そうだ このまま自然に委ねる

カキノキ群

上桟式を重箱式へ移行する。3段目を重箱に差し替え、さらに重箱を継箱する。

 
現状 上桟式3段プラス巣門段             継箱後 3段目を重箱に差し替え4段目に継箱
メモ 三脚式巣箱吊上げ装置の弱点を解決した。いままでは、吊り上げるごとに巣箱が回転して、ときには前後が逆転してしまうことさえあった。従来カラビナに直接下のロープを掛けていたが、今回、その間にキーホルダーを介在させた。これによって、上のロープの捻じれがキーホルダーの回転部で開放され巣箱が回転しなくなった。


 
上桟式の3段目を外し重箱を2段継ぐ          2段目(これまで上桟で見えなかった)

 
28日                        31日

気候条件もあるので単純比較はできないが、上の写真を比較すると、いままで2段で閉じ込められていた蜂球が(したがって巣板も)伸びだしたように見える。

ヤマザクラ群

ヤマザクラ群は重箱式で3段プラス巣門段であったから、巣門段の上に1段継箱する。


すでに巣門段まで蜂球が伸びている


3段目を下から見ると新しい巣板がすでに下に向かって伸び出している

すでに巣板が3段目の底から飛び出している。この下に十字桟の付いた継箱をすると、飛び出した巣板が潰れる恐れがあったが、決行。この継箱は巣門段を急遽重箱式に改造したもので、扉が付いている。


巣門団の上が継箱

 
継箱(扉付き)                    扉を開けると、うまく十字桟を避けたようだ

継箱の上に吊上げた元の巣を戻して、そっと扉を開けて撮影したのが上右のボケ写真。伸びだ巣板はうまく十字桟を避けられたようだ。



31日 巣板を伸ばしているようにみえる

もっとも活発なヤマザクラ群。今日、確認してみると上の写真のように順調に蜂球を(したがって巣板を)伸ばしているようにみえる。

この群だけが巣底にたくさんのオスバチの巣蓋を落としている。


31日 遠からず分封が起きるだろう

継箱はしたが、そのあとも大量のオスバチの巣蓋が落ちていた。分封へ向かったハチたちの体内時計は確実に歩みを進めている。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

お疲れ様! 3群とも無事に越冬したようで( ^ω^)・・・一気に勢いが出てきましたね!
継箱をされたので当分は大丈夫!
・コナラ群も勢いづいた! ・柿の木群雄も! ・ヤマザクラ群が分蜂まじかに!
そして・・・念願の採蜜も!
楽しみですネ!
分蜂群を自然に戻す!
これも有りですかネ!
地域の自然がまた豊かに( ^ω^)・・・ナイス!

OJ さんのコメント...

残された体力でできることを考えると、こういう結果になりました。

3群が残存してくれることを期待していますが、ハチたちにはハチたちの摂理があり、人間の欲を満たしてくれるか、成り行きに任せるしかありませんね。