2017年4月19日水曜日

分封はいつか?

今日、夜7時頃の巣内。

 
3段目にできたハチ球

ハチの数がだいぶ増えてきた。上桟の半枠(縦棒)は巣箱の半分の長さがある。ハチ球の頂点はもうそのくらいまで延びてきている。

それに今日はハチの出入が少なかった。

分封が近づくと、ハチたちは出ていくものも残るものも区別なく巣房に貯めてあったミツを自分のミツ胃に数日をかけて溜め込むという。そして、ミツを腹に蓄えたハチはおとなしくなるというのだ。当然、採餌に飛び出すハチも少なくなるだろう。

このハチ球はどこまで大きくなって、いつ出ていくのだろうか。

ハチは学習する

逃去防止器をはじめて試用したときの写真と、最近の逃去防止器の写真を並べてみた。

 
3月29日 試用時 開口を通過するときに落ちた花粉

 
3月29日 試用時の逃去防止器 巣門の下にも花粉が散乱

 
4月18日 昨日の逃去防止器 整然として花粉は落ちていない

比較してみると離着板の周囲の散らかり方の違いに気づく。はじめて逃去防止器を付けたときは、離着板や巣門の周囲に花粉が散乱している。いっぽう昨日の写真では離着板にひとかけらの花粉も落ちていない。別に掃除をしたからというわけではない。

最初に防止器を付けたときは巣箱に近寄れないくらいの大騒ぎが起きたが、慣れるにしたがって平静さを取り戻した。それと同時にハチたちは苦労してスクリーンの開口をくぐるときに、せっかく運んできた花粉を引っかけて落としてしまわないように通過するノウハウを身につけたのだ。

これは当方の勝手な思い込みではない。偶然だが、最近読んだ岩波新書の坂上昭一「ミツバチの世界」に同様の記述を見つけて嬉しかった。この本は1983年初版で中古でないと手に入らないが、血の通った記述に満ちていて一読に値する。

2017年4月18日火曜日

分封集合板

トリカルネット38mmメッシュの逃去防止器はオスバチが通れていることから女王もすり抜けるかもしれず、分封を事前に防げない可能性があることは覚悟した。

分封が発生して巣を出たハチたちは、あらかじめ探しておいた引っ越し先にすぐさま飛び去る訳ではない。いったん元の巣の近くでハチ球を作って新居候補に偵察バチを飛ばして吟味するのだ。トーマス・シーリーの名著「ミツバチの会議」はその間のハチの生態を克明に描写している。ハチたちは本命の引っ越し先が決まるまで数時間から数日、ハチ球の状態で同じ場所に止まっている。

そこで人間は悪知恵を働かせ、ハチ球の作りやすい場所を巣の近くに作っておく。これが分封集合板だ。分封集合板にもいろいろなノウハウがあって、日本各地にそれぞれ工夫を凝らしたものがある。


 
野地板を貼り合わせる                裏に金網を打ち付ける

ハチが捕まりやすいように金網を裏に打ち付ける。

 
少し焼き目を入れる

 
枝の角度に合わせて設置

 
とまってくれそうかな分封群?

ここに分封群が止まってくれれば、かねて用意の分封群捕獲ネットで収容しようという魂胆である。

ハチたちの涙ぐましい努力

人間の勝手で設置された逃去防止器によってハチたちは涙ぐましいまでの要らざる努力を強いられている。



2匹は仲間の死骸を引きづり、1匹は巣蓋をくわえ、なんとかネット越しに巣の外へ出したいと苦労をしている。持ち出せる開口を探してネットの前面を駆けずり回るのだがどこからも出せない。

何度も観察しているのだが死骸にしろ巣蓋にしろ出せたところを見たことがない。だが、しばらくしてまた見に来ると不思議にそれらがなくなっているのだ。

ハチのためにもハチ飼いのためにも早く取り除きたい逃去防止器ではある。

2017年4月16日日曜日

設置2日目の逃去防止器

●後半に記事追加 21:21

2日目ともなるとハチたちの動きに落ち着きが見られる。

昨日は、逃去防止器には近づかず、巣箱の周囲を飛び回って巣門を探すハチが多かった。今朝は防止器のメッシュの奥に巣門のあることを知っていて、迷わずメッシュの前に降りたって自分が通れそうな開口を探しているように見える。その動きに慌てるそぶりがない。



じつは昨日の逃去防止器よりこの防止器のほうが開口は狭くなっている。

昨日の逃去防止器(開口部はメッシュ3個分)でオスバチが外へ出ていたので、製作中だった後続の逃去防止器はスクリーンの開口部を急遽メッシュ3個分から2個分に狭め、それと交換したのだ。ただし、高さは変わっていないので効果のほどはわからない。

以下追加

午後になって様子を見てみる。えらく出入が混雑している。とくに右端に出ようとするハチが集中しておしくらまんじゅう状態になっていた。左側はすいてるのに、こちらは入るハチが多く、それほど密集していない。ハチにはお巡りさんがいないので、この不均衡は解消しそうにない。



そういえばもう他の巣門も開いていい季節だ。南の巣門を開いてそちらにも逃去防止器を設置することを思いついた(これまで西の巣門だけ開いていた)。2つ巣門ができれば多少混雑も緩和されるだろう。

日没後、設置作業を済ませた。

 
明日から南門も開く

2017年4月15日土曜日

逃去防止器の外にオスバチ?

3時前に逃去防止器を外しにゆく。

外すまえにしばらく観察していると防止器の外に、え!オスバチがいいる。昨夜、防止器を取り付けたのだからオスもすべて巣内にいたはず。それが外にいるということは、このスクリーンだとこんなに大きなオスでも出られるのか。オスバチは交尾空間から戻るとき、他の巣へ入り込んでしまことがあるので、他所から来たオスである可能性もなくはないが。

 
大きなオスが外にいる?

となると分封にそなえてスリムになっている女王も通り抜ける可能性がある。

まあ、そうなったらネットで捕獲できるような近場でハチ球を形成してくれて、それが他所にいかないうちに発見できることを願うしかない。

逃去防止器を設置した翌朝の様子



やはり騒動は起きていた。少なくともこのハチたちは巣を出るとき防止器を経験しているはずだが、簡単には慣れないようだ。見当違いな場所を徘徊するものや、通れる開口を探して苦労するものもあれば、すんなり通過するものも見かける。

これでも最初に試用で付けたときに比べると混乱は少ない。

まだ防止器の中にオスの姿は見えない。