2016年9月11日日曜日

セイヨウミツバチのスズメバチ対策

プロジェクトのニホンミツバチ用に防御ネットを作った。

 
3x3cm角材を枠にトリカルネットを張る

試しに、わがやのセイヨウミツバチの巣箱のスズメバチトラップを外して、取り付けてみたら、ぴったり合う。プロジェクトの巣箱は正面の幅外寸が30cm、Warre巣箱は内寸が同30cmだから、巣箱の厚みだけの差がある。その厚みが、それがちょうど縁取りのようになって、あたかも意図して作ったかのように見える。

 
なんだかぴったり

そこで、これをこのまま使うことにして、プロジェクト用にはもうひとつ別に作ることにした。

防御ネットの目的はミツバチの出入り口を巣門に限定せず広げることだ。防御ネットで面的に通路を確保しておけば、ハチがオオスズメを回避できる可能性が高まるだろうという胸算用だ。

オオスズメバチが集団で来襲するときは、複数で巣門に腰をすえ出入りするハチをことごとく屠る。ハチをほぼ全滅させたところで、巣門を齧って広げ、巣内に侵入して蜂蜜と蜂児をすべて略奪する。キイロスズメバチはハチを補食するが、集団攻撃したオオスズメは殺したハチを見向きもしない。

これだけでは、いささか心許ないので、去年と同じ亀甲金網2重張りを外周に巡らせることにした。金網を地面に着けるとアリが入り込むので裾は短くした。

 
2重の防御

この亀甲の開口サイズはオオスズメバチでもすり抜けることはできる。しかし、昨年の観察では、2重にすることで、心理的?な抑制効果があるのか、強いて内側へ入り込もうとはしない。

亀甲網の縁と巣箱の間に隙間があり、そこからスズメバチが侵入する可能性がある。そこには防虫網を巻いて棒状にしたものを詰めて隙間を塞いだ。

この仕組みには「捕殺」の機能はない。そこは、粘着トラップと人海作戦で補うしかない。

 
隙間に防虫網のロール               これでどうか

キイロスズメバチに対する効果はないかもしれないが、キイロは巣の周辺でハチを個別に攻撃して帰巣する習性がありオオスズメのように壊滅的な被害はもたらさない。こちらは目をつぶることにしよう。

いずれにしろ、自然は人間に都合のよいようにできているわけではない。油断は禁物だ。

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