2016年9月2日金曜日

メントール処置に思わぬ落とし穴

ニホンミツバチの巣箱の屋根を外して、ダニ対策に設置したメントールの減り具合を点検した。

 
巣箱の屋根、キルト、麻布(右)を外したところ   上桟の間をハチが齧って穴を開けた

巣箱の最上段には厚めの麻布を敷いて、その上にメントールを入れた茶こし袋を置いてあるのだが、どうやらハチが麻布を齧って、さらにメントールの茶こし袋も齧ってしまったようだ。茶こし袋にかたまって数匹のハチが死んでいた。

 
メントールの袋にかたまって死んでいるハチ

さいしょ、メントールが強すぎてハチが死んだのかと考えた。死骸の状況を観察していると、なかに生きたハチもいる。それが必死にもがいて逃げようとしているのだが、逃げられない。茶こし袋の細かい繊維に脚の爪が引っかかっているのだ。他の死んだハチもことごとく、体のどこかを絡み取られていた。死因はメントールよりも、逃げられずに餓死したと考えたほうが妥当だ。

ハチたちは、仲間が巣内で死ぬと情け容赦なく外へ運び出して、住処の清浄を保つ。そのとき、運び出したハチが、なかなか死骸から離れられずにもがいていることがある。あれは死んだ仲間の体に自分の脚の爪が掛かって、外せないからだ。同じことが、ここではもっと冷酷に起こってしまった。

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中央下向きのハチは生きている 左脚に繊維が絡まって逃げられない

このハチはなんとか繊維を切って解放することができたが、最上段とキルトの底の間に金網を置くなどの処置が必要になる。

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