2018年1月15日月曜日

冬の時騒ぎとオスバチ

快晴静穏(1/13)。午後、唯一残ったニホンミツバチの巣箱の様子を見に行った。ちょうどタイミングよく時騒ぎが起きているようなので、しばし観察。


日陰の板をノソノソ歩いて巣に飛び入るオス その他オスの出入りは多い

よく見ていると、この時期に胴が黒くやや大柄なオスが出入りしている。真冬にオスが居るとは謎だ。普通なら冬に入る前に、存在意義を失ったオスは口減らしのために巣から追い出されて死滅している。この群とともに到来した別の一群は、なんらかの原因で女王が不在となり、働蜂産卵が始まり、小型のオスが多数発生するとともに、ハチの個体数の減少、スムシの大発生という過程を経て崩壊していった。

ところが、冬場にオスバチがいるというのに、この群はどうも様子が違う。時騒ぎが起きていない静かな時間に観察していると、出入りの数は少ないが高い割合で花粉を持ち帰るハチがいる。巣箱に耳を当ててノックをしてみると活発なシマリングの応答がある。

和バチの産卵は1月には再開されるというから、花粉の搬入は幼虫が哺育されていることを示してる。シマリングは女王が健在で統制の取れた群だからこその反応だ。また、時騒ぎが若いハチたちのオリエンテーリングのためだとすれば、現に若いハチが巣立っていることになる。

とにかく不思議な群ではあるが、ハチたちは元気そうなので、無事に越冬してくれるだろうと思っている。

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