2016年8月25日木曜日

スズメバチ対策3

対策2で使ったスポンジゴムは近くのHCの商品で10x30x300mmが400円くらい。上下に付けると6本で2,400円にもなる。トリカルネットは62x100cmが1,000円強で送料が900円弱。なんだか脇役の部品に費用がかかりすぎ釈然としない。

対策2の作業をしながら、手間は掛かるがスポンジゴムの代わりに木枠を作ったほうがすっきりすると考えた。30mm角の角材の端物ならその辺にころがっている。木枠はだれでも思いつくが細工が面倒な気がして易きに流れていた。

というわけで、対策3は以下のようになった。

  
30mmの角材で木枠を組む

木枠は、仮止めにネジを使っているが、機械的な強度はあまりない。しかし、これにネットを張って固定するとそれなりの強度は得られる。

 
木枠にホッチキスでネットを固定

黄色い工具は木工用のホッチキス。100円ショップで300円もする高級品?だ。トリカルネットは厚みがあるので効きが悪いが、それでも非常に重宝した。100均さまさまである。金網や布を木に固定するときの必需品となった。

形は出来ているのでで、巣箱にはめ込み、ゴムバンドで止めるだけ。内検のときに着脱するのもさほど手間ではない。

 
巣箱に木枠をはめ込む               ゴムバンドで固定

ネットを固定してしばらくハチの動きを観察。ハチにもいろいろあって、すばしっこいやつはネットを潜ってパッと巣門へ飛び移るが、のんびり屋はネットづたいに木枠まで降りて巣門まで登り返している。

そこで、ネット全体を上へずらして木枠が巣門と水平になるようにした。こうすれば、ネットを潜ってそのまま木枠を歩いて巣門へ入ることができる。ハチの負担は少しは減ったかな。

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下の木枠と巣門の高さを揃えた

ネットの幅は31cmも要らない気がするが、成りゆきでそのままにした。はたしてズズメバチがどういう攻撃を見せ、ハチたちがどう応戦するだろうか。無事に凌いでくれることを期待したい。

スズメバチ対策2

巣箱をトリカルネットで簀巻きにしたニホンミツバチのスズメバチ対策を一部手直しした。

要点は次のとおり。

(1)ネットの幅を半分(62→31cm)にする。
(2)ネットの固定を紐締めからゴムバンドに変え着脱を容易にする(内検のため)。
(3)厚さ10mmのスポンジゴムを使いネットと巣門の距離を保つ(移動空間を確保)。

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簀巻きの幅を半分(31cm)にした。幅は約2段分

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ゴム紐/ゴムバンドでネットを固定

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スポンジゴム(10mm厚)でハチの移動空間を確保

いつもながら後の祭りで、あれこれ変えたいことも思いついたが…………


2016年8月19日金曜日

Warre巣箱のゴキブリ対策

Warre巣箱の最上部には、キルトを置き、さらに切り妻屋根を被せただけの構造になっている。換気のために屋根の側面と巣箱の間には5mm程度の隙間があるので、外部からは、この隙間を通じて屋根底まで自由に侵入できる。一方、ミツバチの活動が作り出す温暖・湿潤な空気は上昇してキルトを満たし、さらに内圧が高まればキルトと巣箱の上縁の間を通ってこの空間を満たす。

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隙間はゴキブリの天国               屋根底が蓋になりキルトに侵入は不可

つまり、この隙間はゴキブリにとっては天国だ。内検のときに屋根を外すと、この隙間や屋根底の隅から多数のゴキブリが飛び出してくる。構造的にゴキブリはキルトや巣の内部へ侵入できないとはいえ、あまり気持ちのいい物ではない。

そこで思いついたのはゴキブリ団子。ホウ酸にうどん粉、砂糖、玉ネギ・ニンニク・サンショウなどを混ぜて団子にしたものだ。ホウ酸はゴキブリには毒だがハチには無害らしい。

考えてみると団子にする必要はないからうどん粉は要らないし、玉ネギなどは臭いでゴキブリを集めるためのものだから、これも要らない。ゴキブリ君に住んでもらいたくないだけで、わざわざ集めてまで殺す気はない。

そこで、ホウ酸と砂糖1:1を適当に水で溶いて、屋根の側面と巣箱の上縁に塗布することにした。

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翌日、屋根を取ってみると、まだゴキブリはいた。しかし、個体数は少なく、小型のものばかり。それに動作が緩慢だから、ホウ酸の影響が出ているのだろう。

さらに翌々日、ゴキブリは完全に姿を消した。

砂糖に引かれてアリの侵入を心配していたが、それもまったくない。ホウ酸はアリにも忌避効果あるのだろうか。

次回は、砂糖なしでホウ酸水だけ塗布してみようかと思う。


2016年8月18日木曜日

No title

今年はオオスズメバチの被害が早々に出ているようだ。養蜂関係のいくつかのサイトですでに襲撃を受けたという記事を見掛ける。普通は10月ころに発生する集団攻撃が7月はじめにあったという報告もある。

わが家の巣箱でも、春先のようにオオスズメバチの女王蜂ではなく、働きバチの飛来を見掛けるようになった。早めに捕獲器を設置することにした。

セイヨウミツバチの対策

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スズメバチ捕獲器                  すでに粘着トラップにも

洋バチには去年自作した捕獲器を取り付け、粘着トラップも巣箱のそばに置いた。キイロスズメバチはこれでしのげるが、オオスズメバチが集団で来襲した場合は捕獲器と粘着トラップだけでは間に合わないことは、去年、いやというほど思い知らされた

オオスズメバチは巣門に陣取って出入りするミツバチを皆殺しにする。それを防ぐには、巣箱を大きく覆う防御網を設置して、ミツバチの出入りを分散させるほか手はない。いずれ昨年と同様の仕掛を設置するつもりだ。

ニホンミツバチの対策

また、時を同じくして、西金網店に頼んであったトリカルネット(合成樹脂製の網)が到着した。トリカルネットは「京都ニホンミツバチ週末養蜂の会」のサイトで知り、スズメバチ防御によさそうだとは思っていたが、販売単位が大きすぎて個人の入手は困難だった。最近、川西金網店がトリカルネットの切り売りを開始し、HCなどでばら売りしている金網程度の価格で買えるようになったので、さっそく頼んだところだった。トリカルネットには、ミツバチは通過できスズメバチには防壁となる網目7mmの製品がある。

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網目7mmのトリカルネットN24

トリカルネットはカットして巣門を覆うように設置するのが普通の使い方だろうが、とりあえず巣箱を簀巻きにして、ミツバチの出入りを分散することにした。

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トリカルネットで簀巻きにした巣箱

最初はとまどってネットの周囲でしばし群舞していたが、ハチはすぐに慣れた。花粉を付けたハチも問題なく通過する。ハチの出入りを見ていると、ネットの高さはほぼ巣箱2段分程度あればよいようだ。取り付けは麻ひもで巣箱に縛り付けただけの大雑把なものだが、上下に多少の隙間があっても迂回して出入りしようとするハチはいない。もっとも、オオスズメバチに取り囲まれた場合にハチがどう対応するかわからないが。


ハチ飼いにも重要な8月15日

一見、季節外れの話題になるが、養蜂ではコロニーを無事に越冬させることが重要な課題だといわれる。しかし、ハチが巣箱に隠りきりになる冬季に、ハチ飼いができることといえば巣箱の保温をしっかりしておくことくらいしかない。つまり、冬場は成りゆきに任せる以外なにもできない。



 



養蜂初心者としてあれこれ資料を読んでいると、「越冬の成否は、真夏のハチのコロニーの健康状態と栄養状態によってすでに決まっている」ということがわかってきた。以下に、資料をつまみ食いしながら、その結論に至る道筋を見てみよう。 






ローワン・ジェイコブセン『ハチはなぜ大量死したか』(中里京子訳、日本語版初版2009年)に、ハチの栄養状態を決める重要な物質としてビテロジェニンの説明がある。



 



ビテロジェニンとは 



『ハチはなぜ大量死したか』P68より要旨

コロニーにいる若い成蜂である育児蜂は蜂パン(巣房に蓄えられた花粉が乳酸発酵したもの)を食べ、頭部にある下咽頭腺を使ってローヤルゼリーを作り出す。この腺は動物の乳腺に相当するものだ。乳と同じように、ローヤルゼリーも美味で消化しやすいタンパク質の懸濁液で、健康面で無数の恩恵を与えてくれる。ローヤルゼリーにはビテロジェニンという物質が含まれている。ビテロジェニンは、免疫力を高め、ストレスを軽減するだけでなく、疲労や消耗を防ぐ強力な抗酸化剤でもあるのだ。養蜂家のランディ・オリバーは、ビテロジェニンのことを「ミツバチの若さの泉」と呼ぶ。

コロニーの健康状態を測る基本的なものさしは、ビテロジェニンの備蓄状態だ。ビテロジェニンは花粉に含まれる栄養素が合成されたものなので、コロニーの健康状態は花粉の供給状況に依存している。けれども、ミツバチは、蜂蜜を100キロ以上も貯めこむようには、花粉を貯めない。貯めるよりも、もっと仲間を増やすことに使うのだ。だからコロニーが得る大方のタンパク質は育児蜂と蜂児の体内に蓄えられるのである

 

なお、ビテロジェニンについては山田養蜂所ミツバチ研究支援サイト『ミツバチについての基礎知識』「(2)ミツバチの生活」のなかの「ミツバチの食料」にも具体的な説明がある。




ジェイコブセンは、文末の参考資料にランディ・オリバーの投稿した『Fat bees』というアメリカン・ビー・ジャーナルの連載記事(2007年)を挙げている。上記のビテロジェニンの説明、じつはこの連載記事が情報源となっている。この記事はオリバー自身のサイトscientificbeekeeping.comに掲載されているので、いまでも読むことができる。



 



http://scientificbeekeeping.com/fat-bees-part-1/(part-4まである)



キャプチャ 


じつはscientificbeekeeping.comはわたしの愛読サイト?であり、多くの養蜂知識をこのサイトから得た。



 



以下は、『Fat bees』の記事のなかの「Vitellogenin and varroa」、「Seasonal protein
levels
」を要約したものだ。



 



Vitellogenin
and varroa
(ビテロジェニンとバロア)
 



蛹のときにバロアに犯された働きバチは、長く生きる冬バチが備えるべき典型的な生理学特徴を発達させることができない。したがって、晩秋になってからバロアを退治しようとしても、コロニーの衰退は防げない。なぜなら、(そのコロニーがバロアに犯されていれば)その時期に成虫となった働きバチの多くが春まで生きのびることができないからだ。だから、冬バチの発生する以前とその後とを通じて、ダニの個体数を低レベルに抑えるように管理すべきである。
(記事の文末資料Dr. Amdam (2004b)からの引用) 


この文献の引用に続いて、オリバーは夏場にダニのレベル(コロニーに寄生するダニの個体数)を押さえておべきことを強調し、次のように記す。 



したがって、バロアのレベルを下げるときに重要な目安となるのは15だ。このころまでに十分レベルを下げておかないと、ダニに犯されたハチは越冬するのに十分なビテロジェニンを体内に蓄えることができず、春早々に産まれた第一ラウンドの蜂児を育てることができない。


 

Seasonal protein levels(タンパク質レベルの季節変動)



働きバチの成虫の体内のタンパク質レベルは、摂取できるタンパク質の量と、採餌と養育による労働負荷に依存し21%~67%の季節変動を示す」。
(豪Graham
Kleinschmidt
らの文献を引用) 


この文献の引用に続いて、オリバーは「タンパク質レベル=ビテロジェニンのレベル」と読み替えて、次のように記す。(訳注:ビテロジェニンの成分のほとんどはタンパク質で残りわずかは脂質と糖質) 



多量の流蜜によってコロニーに激しい労働負荷がかかれば、たとえある程度のたんぱく質が得られても体内のタンパク質レベルは低下する。コロニーが回復に要する時間はタンパク質レベルの低さと養育する蜂児の多さに影響され、12カ月を要することもある。もしも、レベルが40%を下回らなければ、週間から1カ月で回復できる。
 
夏期、ハチのコロニーにとってタンパク質は貴重であり、その自然の供給源はさまざまな花粉しかない。ハチたちは、タンパク質を内勤バチの体内にビテロジェニンとして蓄えて、熱心に保存し、彼女らが外勤バチとして巣立つまえに取り戻す。こうして外勤バチはビテロジェニンによる長い寿命と免疫の恩恵を断念することになる。育児バチが生産したビテロジェニンを共有することによって、タンパク質はコロニー内でハチからハチへと引き継がれる。ビテロジェニンのレベルは外勤バチの採餌行動に影響する。飼育バチ、女王、冬バチはビテロジェニンを多量に保有することで、長寿となり、ストレスや病気への耐性を獲得する。越冬の成功は、晩夏から秋に発生する最終ラウンドのハチにかかっている


また、scientificbeekeeping.comには、コロニー内のハチの日齢分布の推移を示す資料がある。
日齢分布
働きバチの日齢クラス別通年分布
色別の帯はコロニーのハチを日齢12日ごとに分けたクラスの割合を示す。赤から緑は夏バチで寿命は最大でも2カ月、青から紫は冬バチで花粉のない期間にコロニーを守る長寿の働きバチ。8月の中頃から冬バチが出現して夏冬の交代期に向けてハチの生理が変わることを示している。破線は育児巣房の数を示し、横軸の数値はその時点のコロニー全体のハチの平均日齢を示す。

夏の真っ盛りにコロニーに多数のバロアがいれば、そのときに有蓋蜂児であった幼虫はたとえ正常な姿で羽化したとしても、ダニの媒介するウイルスに侵されていて不健全であり、若いハチのみに可能なビテロジェニンを十分に生産ができない。

ここで問題になるのは、この時期にこのようにして生まれたハチたちが「冬バチ」だということだ。通常、働きバチの寿命は1カ月ほどだが、越冬時のコロニーをあずかる冬バチの寿命は6カ月にもなる。冬バチが病に冒されていれば、そのハチ自身が冬を越えられないかもしれず、コロニーの個体数は漸減し、またビテロジェニンも順調に生産されず、コロニー全体を健全に保つだけのビテロジェニンの確保が難しくなる。

つまり、お盆の時期までにバロアの個体数をどの程度まで抑えておけたかが、ミツバチのコロニーの越冬の正否の鍵を握るのである。


2016年8月12日金曜日

ハチたちの様子

セイヨウミツバチのバロア対策は4月下旬に開始したアピバールの投与でほぼ解決した。巣底の金網を通してトレイに落下するダニの数は激減し、そのごほとんど見ることはなくなった。

5月末に女王を更新して、いったん個体数が増加したが、梅雨を境に勢いが衰えた。女王は産卵行動を見せているのに、幼虫や有蓋蜂児が極端に少ない。飢餓状態と判断して7月になってから疑似花粉と砂糖の給餌を開始。そのせいでなんとか個体数も回復傾向にある。

いっぽう、ニホンミツバチは2段までは急速に巣を拡大したが、いまのところ3段目の巣作りははじまっていない。しかし、コロニーは見るからに健康そうで巣箱も清潔に保たれ、個体数も漸増している。

巣内の様子を見てみた。