2016年10月28日金曜日

オオスズメバチの侵入

侵入といっても、巣内にではなく、2重の防御網の内側に入ったということだ。

以前の記事でも書いたように防御網の外側は亀甲金網の2重張りだが、網目は広くてオオスズメバチでもくぐり抜けることはできる。網目をずらせて2重にすることで、スズメバチへの心理的な圧力としたつもりだった。

この希望的推測はこれまでのところ有効だった。しかし、今朝の点検で、ついに亀甲金網の中に侵入したオオスズメバチを見つけた。

ふつうは、亀甲金網の前でホバリングするうちに、箱の上に置いた粘着トラップに捕獲されている仲間のフェロモンに惹かれてそちらへ移動して(今朝もすでにトラップでもがいているオオスズメバチは複数いた)、同じ運命をたどるのだが、このハチはついに心理的なバリアと突破したようだ。

内側のトリカルネットは通過できないから、トリカルネットと金網で限られた空間を飛び回っていた。ニホンミツバチが襲撃を受けたときはオオスズメバチはトリカルネットを齧って破ろうとしていたが(あとで見るとほとんどネットに損傷はなかった)、こいつはトリカルネットに頭突きを試みていた。もちろん跳ね返されるだけで効果はなかった。

 
ついに侵入したオオスズメバチ

このまま放置するわけにはいかないから、なんとかしようとおもうが、手前に金網があるので、ラケットも捕虫網も使えない。思いついて金串で刺そうとうろうろしているうちに、オオスズメはミツバチの襲撃を諦めて逃げだそうとした。亀甲金網から半身を出してもがいているところをラケットで刮ぎ落とすように叩き落とした。しかし、打撃が中途半端だったようで、いったんは地上へ落ちたが、すぐに飛び去ってしまった。

さいわい、気づいたのが早かったのでミツバチの被害は少なかった。でも、運の悪いハチもいるもので、花粉をたっぷり採集して帰巣したところに、オオスズメバチに出遭い羽根を齧られてしまったものもいた。

 
被害に遭ったミツバチ               羽根を齧られている

そろそろオオスズメバチのコロニーも来季女王の飼育が終わり自然解散するころだ。いくらにっくきオオスズメバチでもこれ以上むだに殺したくはない。再来しないことを願っておく。

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