2016年11月6日日曜日

オオスズメバチとカマキリ

オオスズメバチの猛攻は収まったようだが、散発的な攻撃はまだ続いている。今朝も粘着トラップに1匹、さらにその様子を見ているうちにさらに1匹が来襲(これはラケット処分)。そのときの巣門の様子が次の写真だ。

巣門の一部にハチたちが密集して解散しようとしない。おそらくこの部分はオオスズメバチが侵入し餌場をマーキングするフェロモンを残した跡ではないかと思う。ミツバチには尾の近くの背中側にあるナサノフ腺から分泌する集合フェロモンが有名だが、オオスズメバチにも同様な器官があって、やはり尾の近くの腹側にあるファン・デル・フェヒト腺から餌場のマーキング・フェロモンを分泌するそうだ。

オオスズメバチが散発的な攻撃から集団攻撃へ移行するきっかけが、このフェロモンによるマーキングだという。その臭いを打ち消すために、ハチたちは必死になって自分たちの集合フェロモンを分泌しているのではないか(あくまでも想像)。

 
巣門の一部に密集するハチたち

それだけではない。巣門の下では、カマキリも虎視眈々と巣に出入りするハチを狙っていた。

 
木の葉かと思えばカマキリ

霜が降りるほどの気温になるまでハチたちも油断がならない。でもそうなったらそうなったで、つぎは寒冷との戦いが始まる。なにせハチたちは必死に羽ばたいて自身の身体を発熱することで、巣内を25℃ほどに、とくに幼虫のいる巣房付近は35℃ほどに維持しなければならない。そのエネルギー源はもちろんハチミツだが、冬の間は花があっても寒くて飛べないし、頼るは自分たちが蓄えたハチミツしかない。しかもしぶとく生き残ったダニが有蓋巣房にわだかまり、新しい命を浸食しようとする。

バロアに痛めつけられた我が家のセイヨウミツバチがはたして無事に越冬できるのか。心配はつきない。



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