2017年11月30日木曜日

巣箱の段数を減らす

これまで1群、2群としていたが、1群なきあと区別する必要もなくなったので、今後はただニホンミツバチ(和バチ)とすることにしよう。

巣内を撮影したところ10月の長雨で個体数の減った群が依然として勢力を回復していないことがわかった。このままでは冬に向かうと巣箱の容積が大きすぎる。現在の5段を3段に減らすことにした。つまり、実質的に巣脾のある最上部2段と最下部の巣門段を残し、3、4段を外すことにする。


最上部2段に巣脾がある

2段を外す簡単な作業で、わざわざ三脚吊り上げ装置を使う必要もないのだが、まだ実戦で使ったことがないので試すことにした。

まずは巣箱を吊り上げるために、締木を上下2箇所に設置するのだが、これが結構手間取った。巣箱の中のハチを脅かさないようになるべく巣箱に振動が伝わらないように、締木の蝶ナットを締めるのがけっこうたいへん。それに、締木に掛けるカラビナが大きすぎてうまくフックを通らない。これはカラビナをちいさなナスカンに交換することで逃げたが、強度にやや不安があり、もう少し工夫する必要がある。


カラビナがフックを通らずナスカンを使う

実際に三脚を設置してみると、ロープの流れが悪く、固定端の位置を直したり、滑車の向きを変えたりする必要も生じた。


現場でロープの流れを調整する

不整地で奥側が傾斜しているので、三脚の吊り上げの滑車が巣箱の真上に来るように調整するのに一苦労した。滑車が巣箱の中心から外れていると、吊り上げたときに巣箱が振れてしまう。


三脚を設置 中心を出すのに一苦労

あれこれ想定外の作業が終わってみれば、巣箱の吊り上げ自体はなんの手間もなくあっけなく終わった。


巣箱を吊り上げる 片手でなんなく上がる

ちょいと拝見

巣箱を下ろす

3段にしてすぐに巣内を撮影してみた。巣箱の取り外し作業は順調に済んだが、ハチたちにとっては大きな変化であったろう。まだ巣の奥に入り込んでいて巣脾が露になっていた。落ち着けば戻ると思われる。


巣門の直上に巣板

ついでに蓋についても、いまはなき1群用に作成したWarre-Heaf方式に差し替える。

 
キルトを載せ                     Warre-Heaf式の屋根を被せる


3段構成へ変更完了

三脚吊り上げ装置は試した甲斐があって、いろいろ得るところがあった。

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