2018年3月26日月曜日

待ち箱2組

分封群の捕獲を目指して、ありあわせの巣箱と新規作成の上桟式巣箱を組み合わせて待ち箱を2組完成した。分封群が入居してくれれば、そのまま上桟式のハチの住まいとして使うことができる。ただの待ち箱ならすでにある巣箱をいくらでも流用できる。


 待ち箱2組 各3段構成


 一番下の巣門段には扉を付けた 巣門兼扉段だ


 巣門ごと扉が開く

いろいろやってみた結果、最下段を巣門兼扉とすることで巣内の観察や給餌がやりやすくなることがわかった。巣門兼扉段の下に、必要に応じて夏は換気用にOMF(網床)を、冬は掃除用に引出段を置けばいい。


 最上段と蓋の間に保温防湿用のキルトを置く


 最上段は上桟式巣箱


 三角柱をスターターとした上桟

待ち箱を現場に設置するのももう間もなくだ。

2018年3月22日木曜日

春の巣門

冬場は積み木で巣門を狭くしておいたが、彼岸も過ぎたので開放した。


とりあえず元気みたい

白や黄色の花粉を持ち帰るもの、巣箱の底に落ちた巣片を運び出すもの。春の巣門は忙しそうだ。巣底には古い巣を齧った屑がだいぶ貯まっていて、スムシの巣もできていたので掃除をする。しかし、オスの巣蓋は落ちていない。油断はできないが、分封へ向けての活動はまだ始まっていないのかもしれない。


2018年3月7日水曜日

集合板とキルト

あきらかに春の気配が感じられるが、まだ冬もしぶとくわだかまっている。ハチ飼いには落ち着かない時期である。

ニホンミツバチの分封に備えて分封集合版を作った。すでに、昨年作ったものもあり、その補修もした。

春はハチたちの巣分かれのシーズンだが、巣分かれした分封群は、すぐに飛び去るわけではない。事前に目星をつけた複数の候補のなかから最終的な新居が決まるまで、いったん巣からほど遠からぬ木立の幹や枝に集合する性質がある。ハチ飼いは、ハチたちが集まりやすいような構造物「分封集合板」を工夫して、巣の近くにこれを設置する。こちらの思惑に乗って、巣分かれしたハチが集合版へ集まってくれればしめたもの。一網打尽にして、用意した新居へ強制移住してもらう。これに失敗すれば、飼育群の現女王とハチの半分近くを失うことになる。

昨年作った集合板は、こんなものだった。

昨年の分封集合板


 今年の集合板2つ


 板焼き処理

板焼き処理をしたあと、ハチがたかりやすいように、昨年のものは金網を張り付けた。今年は、最初は使い古した麻布を張るつもりだった。しかし、実際にハチたちがこれに掴まったときの荷重を考えると、麻布の強度にもよるが、すこし頼りない気がしてきた。

ふと足元を見ればくたびれて結束のほぐれたヨシズが転がっている。竹製の集合版にはよくハチが集まるという説を思い出し、タケならぬヨシでもいいのではないか…………


 ヨシを張り付けた集合板 昨年製もヨシに張り替えた

実際に設置するときは、直前に和バチの蜜蝋を塗布してやろう。

ついでに、先月作ったキルトも底布を張った。


 キルトに底布を張る

それにしても今日は寒い。いったん気温が緩んだからよけいにそう感じるのだろうが、終日、寒風が吹き付けていた。

まだかなあ。

2018年3月2日金曜日

味噌の仕込み

去年はブログに記載し忘れたが、通常から大幅に遅れて6月20日に味噌を仕込んだ。時期的に少し遅かったせいでいつも使っている大豆が売り切れ。そのうえに夏の気温が低めだってこともあり、どうも熟成が十分ではなかったようだ。いま食しているその味噌は香りも味も物足りない。それに懲りて、今年は味噌仕込みのハイシーズンである2月にいつもの豆で仕込むことにした。

味噌の仕込みで一番体力を使うのは大豆を潰して塩切りした米麹と混ぜ合わせる作業だ。大豆を潰すにはマッシャーを使っていたが、今年はミートチョッパーを試してみることした。うまくいかなければいつでもマッシャーに戻せる。まあ、体力の減退に応じたツールの導入ということだ。もっともこのチョッパーは台所の奥に眠ること40数年、その間まったく未使用の古参で、はたして機能するか?


 使い慣れたマッシャーと古参のミートチョッパー

2月27日

7キロの大豆は3.5キロずつ2回に分けて仕込む。我が家の鍋の大きさからも、自分の体力からも、一度で仕込めるのはこれが限界である。


 緑の大豆が美しい 煮るのが惜しいようだ

大豆と水を入れた鍋を9時半に着火し、2時間ほどで大豆は茹が上がる。茹で上がった大豆は蓋付きの桶に移して保温しておき、すぐに2回目の豆を火に掛けておく。


 薪は開墾で伐採したエノキ


 薪を取りにヤブを分けたらフキノトウ ふふふ、夕飯の一品

ミートチョッパーをはじめて試してみた。緑の大きな漏斗は豆をたくさん入れられるが途中で詰まってしまう。

 緑の大きな漏斗は豆がつかえてしまう

緑の漏斗に替えて小さなアルミ製を使った。


 慣れない手順でだいぶ大豆をこぼした もったいない

 左手で豆を盛った漏斗を支え、右手でチョッパーのハンドルを回す。マッシャーと違ってほとんど力は要らない。ハンドルを数回回すと、穴の多数の開いたプレートから豆がニョロニョロと出てくる。大豆は完全に潰されて滑らかだが、いかにも手作りを思わせる粒つぶ感がまったくない。


左の小桶は塩切り麹、 右の大桶は潰した豆

潰した豆を右の大桶に入れ、左の小桶から塩切り麹をすくってまぶす。これを何度も繰り返す。

大桶に大豆と塩切り麹をすべて入れ終わったら、これをまんべんなく混ぜる。気軽に混ぜるといっても総量で13キロほどあるから相当な腕力を要する。

まんべんなく混ぜる

大豆と塩切り麹を混ぜ終わったら、仕込みの桶に詰め替える。このとき何層かに分けて、拳で突固めながら生地の空気を抜いてゆく。味噌は嫌気性の乳酸発酵だから、この空気抜きが重要。

今回はおまけにコブがついてきたので、それを途中で敷く。当然、旨味と香りがでるはずだ。


 コブを敷いて風味を添える


 突固めた味噌の生地約13キロ

1回目の仕込みが終ったのは12時半を回っていた。

ちょいと昼ご飯休憩。もちろんその間、2回目の大豆は竈に掛けてある。

食後、2回目を開始。どうもミートチョッパーのニョロニョロに好感が持てないし、粒つぶ感も欲しいので、午後はマシャーを使って自力で豆を潰す。チョッパーより格段に労力を要するが時間的にはこのほうが早い。


2回目はマッシャーで大豆を潰した

3時半で2回目の仕込みが終了した。

最後に、桶と生地の間を酒粕で目張りして、ラップを掛け、中蓋と重石をして終了。


酒粕で目張りをする
我が家の環境では、ラップで生地を密閉しただけでは周囲に黒カビが生えてくる。酒粕で目張りをすることでカビの発生を大幅に抑えることができる。


生地にラップを掛ける


中蓋をして重石を載せる 両方で正味約26キロ

これで仕込み終了。

秋にはうまい味噌が味わえる。

2018年2月20日火曜日

簡易作業台の作成

これまで木工の作業は、ブラック・アンド・デッカーの工作台に90x60cmのベニア板を置いてあれこれこなしていたが、いかにせん狭いし、ベニア板を広くすれば不安定になってしまう。

そこで、簡単にできそうな作業台をWebで漁って作ってみた。材料はコンパネ3枚だけ。作り方は「簡単な作業台の作り方」で引けばわんさと出てくる。一番簡単そうなのは、俗に「ペケ台」と呼ぶ作業台だ。コンパネを適当に2枚に分けてX(ペケ)に組むからだろう。コンパネ2枚でペケを2つ作って、その上に残りのコンパネを載せればできあがり。

車がないから、のこのこ一輪車を押して近くのHCへ。HCの車も借りられるが、日頃運転しないので、あちこちで事故を起こしている老人の仲間入りはしたくない。店内で顔見知りのバイトのお兄さんをつかまえて、欲しいコンパネを指定して商品を一輪車に載せてもらった。いざロープで固定して押そうとしたが、よろよろして真っ直ぐ進まない。おかしいなあと車輪を見るとタイヤがぺちゃんこになっていた。コンパネ3枚の重みに耐えかねてパンクだ。このてのタイヤはチューブを交換するというオプションはない。一輪車ごと新品に交換。代金は一輪が798円也。レジでタイヤを買い足して、おなじお兄さんに交換してもらったが、そうとうな素材を使った品物がこんな値段でいいのかと、買っておきながら消費社会の仕組みに疑問を感じた。

 
一輪車でコンパネを買い出し              新品のタイヤ 798円也


 ペケを作る

 
半ペケ                         ペケ、ペケ

上に置く板は、少し色を付けて表が塗装面となっているコンパネを使った。


できちゃった 広いぞ!


けっこうな安定感があって使い心地は良い ふっふっふ


脚を外して畳めば場所は取らない

早く思いつけばよかった…………

2018年2月14日水曜日

Warre-Heaf式屋根と巣枠(上桟)式巣箱

上桟式巣箱にはWarre-Heaf式屋根を載せる。2セット組んだので板を焼いた。


上桟とスターター 設置まえにスターターには蜜蝋を塗布


キルトの枠 底に麻布を張り中身にも麻布を充填する


上桟式巣箱2セット


奥は蓋 巣箱の上にキルトを置き、屋根を被せる

はーるよこい!

2018年2月13日火曜日

ニホンミツバチの巣枠(上桟)式巣箱を作る

そろそろ春の分封が気になる時期になった。和バチを重箱式で飼うならあまりすることもないが、巣枠式の巣箱で飼ってみたいという思いが強い。巣枠というとセイヨウミツバチのラングストロース式巣箱で使われている四角い巣枠が頭に浮かぶが、ここで言う巣枠はラ式のような閉じた枠の形状ではなく、上桟だけを指している。巣箱の天井に上桟だけを並べて、あとはハチの造営能力に任せる。その意味ではトップバー式(TBH Top Bar Hive)、あるいは上桟式と言うべきかもしれない。

和バチの場合、洋バチのラ式のように巣箱の標準がない。和バチのハチ飼いはそれぞれに思いつく一長一短を挙げて、さまざまな形状やサイズの巣箱を作っている。当方としては、上桟の形状についてはそれなりに和バチの生態に配慮して結論を出してあるが、机上の空論であって経験による裏付けがない。それに、この結論を出したときは、京都ニホンミツバチ週末養蜂の会の重箱式巣箱の内寸220x220mm(高さ150mm、板厚35mm)を想定していたが、いまや、実際にハチが住んでいるのはかしまミツバチプロジェクト(KHP)から預かっている巣箱であり、これはだいたい内寸250x250mm(高さ150mm、板厚24mm)となっている。

重箱式の採蜜方法なら京都の巣箱はそれなりの合理性があるのだが、巣枠式にすると構造的なオーバヘッドが加わるので、いさかか狭いかなと思う。それに初心者の気負いで板厚を35mmとしたものの、この先のことを思えばいささか重荷でもある。

そこで、巣箱自体は上桟式も重箱式も同じ内寸250x250として共用できるようにして、上桟を幅24mm、スペーサー5mmで作ることにした。つまり、上桟の長軸を29mm間隔で配置することになる。内寸250mmだと上桟8本で18mmほど空きが出る。実際に運用すればハチたちが蜜蝋を付着させるので18mm程度の余裕はあったほうがいいかもしれない。板厚もKHPと同じ24mmとする。これには大きな意味があって、近所のHCで一番手軽に入手できる野地板(12mm厚)を2枚重ねれば24mmになるからだ。巣箱が足りなくなったら必要なだけすぐにでも作成できる。

上桟はそのままならただの板切れだが、ハチが巣作りをしやすいように工夫が凝らされる。その仕組みをスターターと呼ぶ。スターターについてもいろいろが考え方があり、上桟の下面中央に一筋の蜜蝋を盛ればいいとするものや、同じく中央に細い板をはめ込んで蜜蝋を塗っておくとか、あるいは上桟の底に三角柱を貼り付けるものなどがある。どの方法でもハチは巣を作るとおもうが、最後の三角柱がもっともきれいに巣を作るのではないかという感じがする。工作は手間だが、今回は三角柱を試みる。

12mm厚の野地板から三角柱を切り出すために、板を45°に傾けて置ける治具を作った。これで野地板を一度カットして、それを前後反転させてもう一度カットすると三角柱ができる。ただし、治具の設置と板の送りを注意深くしないと三角柱のサイズが揃わない。

 
45°に板を置く治具                  切り出した三角柱


三角柱のスターターを付けた上桟 接着はボンドガンを使用

 巣箱は12mm厚の野地板を2枚貼り合わせ24mm厚にする。高さは野地板の幅180mmママにした。貼り合わせると実際には24mmより厚くなる。内寸にこだわると重箱に積み上げるとき外面がずれて扱いにくいので、外寸を300x300mmにそろえて板厚のばらつきで吸収する。


内側の野地板を上桟の厚み+αカットしておくと上桟を掛ける顎ができる


KHPサイズの上桟式巣箱(後にhs巣箱と命名) すべてが野地板からできている

はたしてこハチたちはの巣箱へ入って巣を作ってくれるだろうか。