2018年3月7日水曜日

集合板とキルト

あきらかに春の気配が感じられるが、まだ冬もしぶとくわだかまっている。ハチ飼いには落ち着かない時期である。

ニホンミツバチの分封に備えて分封集合版を作った。すでに、昨年作ったものもあり、その補修もした。

春はハチたちの巣分かれのシーズンだが、巣分かれした分封群は、すぐに飛び去るわけではない。事前に目星をつけた複数の候補のなかから最終的な新居が決まるまで、いったん巣からほど遠からぬ木立の幹や枝に集合する性質がある。ハチ飼いは、ハチたちが集まりやすいような構造物「分封集合板」を工夫して、巣の近くにこれを設置する。こちらの思惑に乗って、巣分かれしたハチが集合版へ集まってくれればしめたもの。一網打尽にして、用意した新居へ強制移住してもらう。これに失敗すれば、飼育群の現女王とハチの半分近くを失うことになる。

昨年作った集合板は、こんなものだった。

昨年の分封集合板


 今年の集合板2つ


 板焼き処理

板焼き処理をしたあと、ハチがたかりやすいように、昨年のものは金網を張り付けた。今年は、最初は使い古した麻布を張るつもりだった。しかし、実際にハチたちがこれに掴まったときの荷重を考えると、麻布の強度にもよるが、すこし頼りない気がしてきた。

ふと足元を見ればくたびれて結束のほぐれたヨシズが転がっている。竹製の集合版にはよくハチが集まるという説を思い出し、タケならぬヨシでもいいのではないか…………


 ヨシを張り付けた集合板 昨年製もヨシに張り替えた

実際に設置するときは、直前に和バチの蜜蝋を塗布してやろう。

ついでに、先月作ったキルトも底布を張った。


 キルトに底布を張る

それにしても今日は寒い。いったん気温が緩んだからよけいにそう感じるのだろうが、終日、寒風が吹き付けていた。

まだかなあ。

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