2018年3月30日金曜日

待ち箱を設置

待ち箱を設置した。

現在、ニホンミツバチが営巣している巣箱の周囲には集合板を設置してある。分封群がこちらの意図どおりにそれらの集合板にたかってくれて、それをタイミングよく見つけて捕獲できるかどうかは運次第。

運次第は同じなのだが、もうひとつ方法がある。通常、分蜂群は、競合を避けるために元巣からある程度離れた場所に新居を探す。この性質を人間の悪知恵で籠絡し、本巣のすぐ近くに置いた待ち箱にルアー(分封誘引剤)を吊るし、強引にその待ち箱に誘導するという手だ。これを試してみることにした。


待ち箱#1 元巣のすぐ近くに置いた待ち箱(左側) これにはルアーを吊るす

つぎに、去年逃去した群の巣箱を置いてあった場所に待ち箱#2を置いた。場所的にはここが一番条件が良く、逃去群もこの場所で捕獲したものだった。


 待ち箱#2

以上2つの待ち箱は上桟式(トップバー)の巣箱で、入居すればそのまま永住?の巣として使用できる。

 待ち箱#2、#3、#4(手前から順)

その奥には、余っている巣箱を使って待ち箱#3、#4を設置した。待ち箱#3は、セイヨウミツバチのラングストロース式巣箱の上に去年逃去したニホンミツバチの巣を置いたもの。逃去した群が一昨年に入居したのは、この洋バチの巣箱だった。どちらでもお気に召すほうを、である。


 待ち箱#3(下はセイヨウミツバチの巣箱、上は逃去した群の巣箱)


 待ち箱#4

#4は巣門が縦に切ってあり、巣門の右上に寄せ穴も開けてある。直径9mmの丸い穴で、その名前の通り、分封群の入居率を高めるという研究がある。実際、上記ラ式の巣箱には寄せ穴を開けてあるが、入居したハチたちは好んで寄せ穴から出入りしていた。


 縦の巣門と右上の寄せ穴

近接して複数の待ち箱を置いてもあまり効果はないかもしれないが、それぞれ巣箱の形状が異なるので、あるいはハチの好き嫌いに対応できるかもしれない。下手な鉄砲である。

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