遠目では判然としないが、多数の昆虫がその辺りを遊弋するようになった。何が飛んでいるのか近寄って目をこらすとトンボだった。どうやらコシアキトンボらしい。やつらは、ハチたちを捕食する。
青空を背景の1匹しか写っていないが森を背景として多数のコシアキトンボが群れている
コシアキトンボ From Wikimedia Commons
ふだん見掛けないトンボだが、Webで調べると森のなかの池などに棲息するとある。そういえば、この森の中の道を北浦の方へ下っていくと大きな池がある。そこから大挙、押し寄せてきたのか。
トンボの数があまりに多いので、これではハチたちがどんどん減ってしまうと案じられて、しばし観察した。巣から出たハチの描く直線的な軌跡がトンボの群れの中を通過すると、近くの一匹が反応してツーッと接近するが、ハチはものともせずにすり抜けて目的の蜜源へ飛び去っていく。
すくなくとも巣から出るときはトンボよりハチの速度が勝っていて捕まらない。確認はできなかったが、ハチの帰りはどうだろう。腹一杯に蜜を溜め込んだハチや、自分の体重の半分くらいの花粉を運んで戻るハチに出発時の敏捷さは望めない。いきはよいよい、かえりは…………絶好の餌食になるかもしれない。
心配だ。
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