2016年6月19日日曜日

ニホンミツバチのダニ対策

追伸 06/20
巣箱の観察扉を開け、手であおって巣内の臭いを嗅いでみた。蜂蜜の香りとともに強くはないがハッカの香りがした。

セイヨウミツバチではバロア(ミツバチヘギイタダニ)が最大の敵であるように、ニホンミツバチではアカリンダニというやはりダニが同様の位置を占めている。いずれの場合も、対策に失敗すると最悪群の崩壊に至る。

アカリンダニはハチの気管支に住み着いて体液を吸いハチを衰弱させる。

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ハチの気管内のアカリンダニ By USDA (USDA), via Wikimedia Commons

洋バチのバロアについては対策は取った(シュウ酸滴下と粉糖)が有効ではなかった。殺ダニ剤アピバールの使用と女王バチの更新で、現在はなんとかコロニーに活気が戻ってきている。

和バチで同じ轍を踏みたくはないから、現時点でもっとも安全で効果があると思われるアカリンダニ対策としてLメントール結晶体(ハッカ)の処置を行った。この処置は農研機構の前田太郎さんが推奨しているものだ。

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2分して茶漉しの袋に

追伸 2016/06/21
メントールの処置量が多すぎるのではないかとのアドバイスがあった。巣箱の容量を計算したところその通りだったので半分の50gに減らした。ただ、通常の巣箱は巣門以外は閉じている。一方、Warreでは、上部がキルトによる通気性があり、かつ3面巣門で巣底を金網にした場合、巣内の換気量は大幅に大きくなる。同じ量を与えれば、気化したメントールの巣内密度はWarreのほうが相応して低くなるはず。その辺りの加減がまだわからない。

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最上段の上桟の上に麻布で隔てて置く        キルトを載せ

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屋根を載せ                    ガッチリ紐で固定

ハチにとくに変化は起きなかったが、この方法ではたして気化したハッカが巣内にまんべんなく行きわたるか気になる。


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