2016年6月9日木曜日

伊豆大瀬崎

いやあ、懐かしい、地図関係のツイッターをながめていたら西伊豆の大瀬崎の写真が目に飛び込んできた。ドローンからの撮影で、だいぶデフォルメされて近景が誇張されている。実際はもっとすっきりと伸びた地形。

ここは今を去るウン十年前、中学の臨海学校で毎夏訪れた場所。湾の奥に見える白い建物のあたりに長屋のような宿泊施設があった。当時は知らなかったが、日本での臨海学校の発祥がわが中学だったという。


出典 http://www.sankei.com/smp/photo/story/news/160605/sty1606050010-s.html
DAN杉本氏のリツイートより

いまでも鮮明な思い出は、岬の右手、灯台があって船の浮かぶ辺りで、溺れかけたこと。

細かく憶えていないが臨海学校では水練の時間以外は自由行動だったと思う。ひまつぶしに同級生らと岬の突端まで散歩に出た。当時は病弱で体育の授業はつねに見学で、水練にも参加できなかった。多摩川沿いで育ったのだから泳ぎは嫌いではない。臨海学校へきて泳げないのもしゃくだからと、同級生を待たせて灯台の前あたりで泳いじゃったのだ。

岬の右側は外海で、岸から離れると強い潮流がある。2かき3かきと泳ぎ出すと、たちまちその流れに飲み込まれ、岬の先端方向へどんどん押しやられた。こうなると戻ろうとしても戻れない。見ていた仲間たちも驚いたろうが、こちらも焦った。いまなら、流れにまかせて体力を温存するが中学生にそこまでの知恵はない。バタバタもがくところを、通りかかった漁師の舟に救いあげられた。あれがなければその先の人生はなかった。


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